改正派遣法成立

既報ですが、昨日28日、参議院本会議において、改正労働者派遣法が審議され、可決、成立しました。

法案が国会に提出されてから、2年、6度の継続審議を経て、当初の民・社・国民3党案に盛り込まれていた「登録型派遣」「製造業派遣」の原則禁止とする規定は削除されました。

ではそのような改正がなされるかと言えば、

○30日以内の「短期派遣」の原則禁止

○手数料割合（マージン率）公開の義務づけ

○違法な派遣（請負）があった場合の「労働契約申し込みみなし制度」の創設

とざっくりで、こんな感じでしょうか。

「労働契約申し込みみなし制度」とは、違法な派遣（請負）があった場合に、派遣先企業が労働者に直接雇用を申し込んだとみなし、直接雇用を促す制度なのですが、導入は法施行3年後、さらにはその3年間で検討するということになりました。

改正法の公布は、4月に入ってからのようですので、施行は10月ということになります。

また本法改正に伴う政省令等の改正はこれからですので、はっきりとした姿が見えるのは、今夏以降となると思われます。


出井智将　拝