山梨働き方改革推進支援センターを開設しました!
昨日、第180回通常国会が召集されました。
弊社が最も影響を受けるところである労働者派遣法は、2年の店晒し期間を経て、昨年の第179回臨時国会で、民自公3党により修正され、衆議院の厚生労働部会で可決、そのまま成立か!という間際まで行きましたが、最後の最後で継続審議となりました。
法案が作られてから、これで6度目の継続審議となっています。
衆議院で可決された労働者派遣法改正案の自民・公明・民主3党による修正案は、衆議院のHPにアップされています。
■労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の就業条件の整備等に関する法律等の一部を改正する法律案に対する修正案(民主・自民・公明)
http://www.shugiin.go.jp/itdb_gian.nsf/html/gian/honbun/syuuseian/9_52A6.htm
・・・はい。読んでるだけで眠くなりますね。
大きな修正点は5つです。
① 「登録型派遣の原則禁止」の規定を削除。 「登録型派遣の在り方」を検討事項とする
② 「製造業務派遣の原則禁止」の規定を削除。 「製造業務派遣の在り方」を検討事項とする
③ 「日雇派遣の原則禁止」の緩和
・ 日々または2ヶ月以内の派遣を禁止→日々または30日以内の派遣を禁止
・ 日雇派遣の禁止の例外に雇用機会の確保が特に困難な場合等を政令で追加
④ 「違法派遣の場合における労働契約申込みみなし規定」は、法の施行から3年経過後に施行する
⑤ 「特定労働者派遣事業の在り方」を検討事項とする
我々業界が一番問題視していた「登録型派遣の禁止」「製造派遣の禁止」は削除、修正された形となりましたが、まだまだ多くの問題点を残した法案となっています。
しかも、衆議院の厚生労働部会で可決の状態で止まっているため、今国会での扱いは、ゼロベースの政党協議からとなるのです。
今国会では、厚労部門だけでも「雇用保険・特別会計法改正案」、「児童手当法改正案」など国民の生活に直結する重要法案が山積みとなっています。
ただでさえ、ねじれ国会で審議が進まない国会運営の中で、さらに重要法案の渋滞で、派遣法改正案は、どのような扱いとなるのでしょうか?
個人的には、ここまで大幅な修正をするならば、本法案を一旦廃案とし、労働政策審議会の場で審議しなおすべきだと考えます。
出井智将 拝