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一瀬英史プロは山梨日日新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

職場の雰囲気に窒息しないためのメンタルヘルス対策はどうする?

一瀬英史

一瀬英史

テーマ:心理カウンセリング メンタルヘルス対策

新年度に増える「職場のストレス」とその兆候

新年度が始まり,3週間が過ぎました。
この時期,環境の変化によりストレスが高まってきている方も多いのではないでしょうか。

「職場の雰囲気が重い」「空気が張り詰めていて息苦しい」
そんな風に感じるとき,それは「雰囲気」そのものがストレッサー(ストレスの原因)になっている可能性があります。

今回は,職場の雰囲気によるストレスをどう捉え,どのようにメンタルヘルス対策を行えばよいのかを考えてみましょう。

「雰囲気」がもたらすストレスとは

職場の「雰囲気」が原因で感じるストレスは,心身にじわじわと影響する慢性的なものです。
気がついたときには,仕事に支障をきたして窒息しそうなレベルになっていることも。

これはいわば,心の生活習慣病とも言えるストレスかもしれません。

「気」に関わるものはコントロールしにくい

「雰囲気」の“気”は,「空気」「天気」「景気」「運気」など,
私たちがコントロールできない現象によく使われる言葉に含まれています。

職場の雰囲気もまた,自分の力だけでは変えにくいもの。
心理学的にも,感情はコントロール可能でも,気分や雰囲気は無意識的で生理的なものとされます。

雰囲気のストレス対処法は「気」にしないこと

では,コントロールできない雰囲気にはどう対処すべきでしょうか?
ヒントは,同じくコントロールできない「天気」や「景気」の対処にあります。

私たちは天気を予報で知り,雨が降るとわかれば傘を持ちます。
投資するときにも景気の指標を読みながら行動しますね。

雰囲気も同じです。

「雰囲気が悪い」と感じたときに,無視するのではなくしっかり意識することです。
「雰囲気」を「気」のままにしないで客観的にわかるようにすることです。

雰囲気を無理に変えようとするのではなく,「読む」「知る」ことで事前に対策をとることが可能になるのです。

職場のメンタルヘルス対策:ストレスチェックと雰囲気調査

職場では,従業員のメンタルヘルスを守るために以下のような取り組みが有効です。

〇ストレスチェックの実施(法令に基づく年1回の義務化対応)
〇職場全体の雰囲気のチェック
〇個人のストレスと職場の雰囲気の両面からのメンタルヘルス評価

これにより,メンタルヘルス不調の早期発見と予防的対応が可能になります。

まとめ 雰囲気を明らかにして職場全体で良い流れをつくっていき

職場の雰囲気に圧倒されてしまうことは誰にでもあることです。
しかし,雰囲気は天気や景気と同じ。読み解いてみんなで備えましょう。

メンタルヘルス対策は,自分の心と身体を守る第一歩。
まずは,職場の状態を「気分」や「感情」だけでなく,ストレスチェックや雰囲気調査で把握してみませんか?

問い合わせはこちらから

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一瀬英史
専門家

一瀬英史(心理カウンセラー)

Eustress株式会社

かけがえのない人生を豊かに生きる上でストレスは必ずしも悪ではありません。心理カウンセリングや各地でのストレスマネジメント支援の豊富な経験を生かし、個人や家族,会社や組織の心の健康をサポートいたします。

一瀬英史プロは山梨日日新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

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