心のケアの第一歩とは
センバツ高校野球,春の甲子園がはじまりました。
高校野球は,私たちが高校時代の様子と大分変わってきました。
坊主頭の選手が少なくなり,延長戦がタイブレーク制となり,365日休まず練習するようなチームはなくなっています。
「いかにしたら球児一人ひとりが本来の力を発揮しやすくなるのか・・・?」
そうしたマインドをもったリーダーが増えてきているように感じられます。
こうした流れの中で大会初日に和歌山県立田辺高校が出場しました。
スポーツの報道記事を読むと,田辺高校の監督さんは,選手が生き生きとした健全な精神状態でなければ効果的な成長は望めないという考えをお持ちのようで,スクールカウンセラーと連携して選手一人ひとりがカウンセリングを受けていたそうです。
チーム内の対話を重視し,精神面のサポートを行いながら選手を育成した結果,昨年秋の和歌山県大会では準優勝を果たし,その成果が評価され21世紀枠で選出されたのです。
高校野球にも心理カウンセリングが活用されてきています。
「会社は学校と違うよ。学校の仲良しグループのような組織では利
何度か会社の幹部の方から聞いいた言葉です。
あなたは,どう感じますか?
私が高校野球の監督をやっている頃,甲子園に出場したことのある高校の監督さんが私に言った言葉があります。
それが,「野球部と学級は違うよ。学級での仲良しグループのようなチームでは試合には勝てないからね」です。
前述した言葉とまったく同じ意味だと思いませんか?
この監督さんは,教員ではなく学校から委託を受けた方で学級経営をしたことはありませんでした。
おそらく学級という組織の理想イメージが,和気あいあいとした仲良しグループをつくることだったのかもしれません。
しかし,子ども達が互いに尊重し合い,社会性を身につけ,しっかり勉強をして,心身共に健康的な人格を育むことができる場を築いていく学級担任のリーダーシップは,決して甘いものではありません。
もしあなたが,学校の先生だったら・・・
もしあなたが,部活の監督だったら・・・
もしあなたが,会社の経営者だったら・・・
「同じ目標に向かって頑張ろうという雰囲気のある組織にしたい」
「目標に向けて役立つ意見を率直に言いあえる組織にしたい」
「いじめや体罰,ハラスメントが生じない組織にしたい」
「一人ひとりにコミュニケーション能力を高めてもらいたい」
「お互いに尊重し合える人間関係をつくって欲しい」
「イライラするようなことがあっても感情をコントロールできるスキルを身につけて欲しい」
「多少のストレスなら自分で乗り越える力を身につけてもらいたい」
「困っていたら相談して欲しい」
「不調な人がいたら早く見つけてサポートしたい」
こうした思いや願いをもちませんか?
会社と学級の違いはなんでしょう?
確かに,リスクや損益の質の違いは大きいでしょう。
資本金を基に創られた会社は経営困難で倒産することがあっても,税金で支えられている学級は経営が失敗しても,崩壊状態になってもつぶれることはありません。
しかし,集団組織が目的を達成させるために有効な心理的な課題や解決方法は共通しています。
そして今,新しいマインドを持ったリーダーは「成果を上げるためにも,一人ひとりの健康的な主体性を育もう」と取り組み始めているのではないでしょうか?
Eustress(ユーストレス)では,リーダーの思いや願い応じて,集団や組織の心理的な課題の解決をお手伝いしています。
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