エンゲージリングのリフォーム
黒蝶真珠と黒真珠
各種宝飾品の中で、ネックレスやペンダントネックレスが一番目につくのではないでしょうか。
一つはお顔に近いジュエリーだからと思います。
黒蝶真珠ネックレスの凛とした美しさは格別ですね。
それでは本題に入ります。
黒蝶真珠と黒真珠は同じでしょうか?
黒蝶真珠は黒蝶貝が育んだ真珠です。
黒真珠は黒い全ての黒い真珠を指します。従いまして黒蝶真珠は黒真珠ですね。しかし、黒真珠は黒蝶真珠とは限りません。
それでは、黒真珠にはどんな種類があるのでしょうか。大抵がアコヤ真珠や淡水真珠を黒やグレーに染めた真珠です。(別に合成の黒真珠も存在しますが、合成ですので除きます。)決してナチュラルの色ではなく染めた黒やグレーです。鑑別書には染めが記載されます。
それでは何故染めの黒真珠が開発されたのでしょうか?
最大の要因として、以前は黒蝶真珠の養殖の技術が確立されずに黒蝶真珠が高価であったからだと思います。その後、技術が確立され、以前に比べ、かなりリーズナブルな価格となりました。勿論、多くが輸入品ですので、為替レートや関税、需要と供給によって価格が変化します。
黒蝶真珠の用途ですが、決して仏事専用とは考えておりません。フォーマルからカジュアルまで広くお使い頂きたいですね。特にピーコックカラー系の黒蝶は実に不思議な色合いです。
漆黒の黒蝶は滅多にお目にかかれません。
ついでになりますが、仏事専用のジュエリー(モーニングジュエリー)としてジェットがあります。杉の一種が化石化したものですが、漆黒ですね。黒蝶真珠に比べますと、極めて低価格です。比較的軽いのも特色です。念珠などにも使われています。
次回は【黒蝶真珠ネックレス選びのツボとコツ】に触れてみたいと思います。長年の経験による小売店だからこそのノウハウです。
ご期待くださって結構です。
どこの宝石店でお選びなられる場合でも、お役に立つと思います。