～ジュエリーは修理・メンテナンスが必要～

2015年4月12日

テーマ：ジュエリーのリフォーム

コラムカテゴリ：くらし

コラムキーワード：ジュエリーコーディネーター

～ジュエリーは修理・メンテナンスが必要～
宝飾業界も確実に変化しています。今回はジュエリー（宝飾品）の修理やメンテナンスに付いて触れてみたいと思います。それぞれのジュエリーにはそれぞれの思いが込められています。中には価格や品質やデザインを度外視して、何とか直して身に付けたいと思う人も少なくありません。ジュエリーは修理、メンテナンスが付いてまわります。それが当たり前と認識して欲しいですね。ジュエリーレベルとなりますと、原則、修理やメンテナスは大抵可能です。

皆様は『修理難民』と云う言葉をご存知でしょうか？恐らく、辞書にはないと思います。造語ですね。自分のジュエリーを修理、メンテナスしたいと思っている人は沢山居ると思います。ジュエリーを扱う店は、周りを見ただけでも宝飾専門店、時計店、眼鏡店、補聴器店、呉服店等々の異業種で宝飾品を扱う店は事欠きません。先ずは、お求めになられた店に行かれることだと思います。そこで、ほとんどが解決されるはずです。

購入した店に出かけても「このジュエリーは修理ができますが、新しいジュエリーを求めた方が安いですよ。」「修理ができません。」と言われた。と当店に参られるお客様の数が年々多くなっております。この場合「お求めの際、修理についての説明はありましたか？」と問いますと　「格別ありませんでした。」の答えが多いです。ジュエリーはほとんどが修理を必要とします。
考えてみてください。例えば、リングですが生涯を通して同じサイズで通せる人は稀有ではないでしょうか。ましてや、掛ける指を変える場合、プレゼントをする場合には大抵サイズ直しは必要です。ネックレスはどうでしょうか？ネックレスの途中が切れたり、引き輪が壊れたり、マルカン（ネックレスの鎖の部分とプレートや引き輪を繋ぐ輪）が開いたりは経験済みと思います。この様にほとんどのジュエリーには修理やメンテナスが必要と考えねばなりません。

話しが前後しますが、宝石店はプロとして、ジュエリーの特色、使い方、修理やメンテナスについてきちんと説明をしなければならないと考えます。その部分をご理解頂いたうえでお客様にお納めさせていただかねばと思います。宝石店はより多くの人からジュエリーをお使い頂きたいのです。プロとして安易に「このジュエリーは修理ができますが、新しいジュエリーを購入なさるより高くなりますよ。」「修理ができません。」などと申してはならないと肝に銘じております。その言葉を発する前にお客様の臨むことをお聴きすることが大事だと思います。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
「当店で販売したジュエリー以外のジュエリーの修理やメンテナンスは受けません。」と言われ困った。と言われるお客様も多いですね。何ともコメントできませんが、ジュエリーを販売するプロの私としては情けないです。どこの宝石店でお求めになろうが、宝飾業に携わる一員として、『修理をさせていただく。』これが大原則だと思います。中には金属が特定できない場合、宝石が壊れている場合、直しても根本的な修理にならない場合等様々ありますが、それはお客様とのコミュニケーションを取らせていただきながら先に進む用にしております。

修理、メンテナンス、リフォームはとても大切な事です。従いまして、とても神経を使います。お預かりをいたす場合は、多くの情報を預かり書に記載します。お客様の大事なジュエリーを預かるのです。しかも小さいです。ルーペで丹念に調べ内容を記しますし、必要であれば写真を撮らせてもいただく場合もあります。特に宝石を使用したジュエリーはキズですね。リングですと相当な力で宝石が他の物とぶつかり、キズ付いたり、欠けたり、時には割れている場合もあるからです。もしも、ご購入時までの美しさに戻したい時は新品仕上げと云う方法があります。

修理、メンテナンスの際は、必ず、見積もりを取って下さいね。修理の内容により、金額の巾がとても広いです。ジュエリーの命は美しさ、輝きです。是非、修理、メンテナンスを活用し、心身に活力を与え、周りの皆様に元気を与えていただきたいですね。

宝石専門店・ダイヤのオノスペシャル
小野指環店
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