黒蝶（クロチョウ）真珠

2014年6月9日公開 / 2019年3月31日更新

コラムカテゴリ：くらし

黒蝶真珠
「黒真珠と黒蝶真珠は同じですか？」と時々聴かれます。
本来ですと黒蝶真珠を黒真珠と呼ぶのでしょうが、黒い真珠の総称を黒真珠と呼ぶこともあります。
クロチョウガイを母貝として誕生した真珠が黒蝶真珠です。ロマンと神秘性に満ちた〝黒蝶真珠〟は、赤道を中心とした熱帯地方に生息するクロチョウガイを母貝としております。
主な養殖地はタヒチ、ニューカレドニア、石垣島等です。
最近では黒蝶真珠のご愛用の範囲が広がり、フォーマルだけでなく、カジュアルにも、又、仏事に限られることなく、広範囲で使われております

【品質】
黒蝶真珠はダイヤの様に明確な品質基準は存在しておりませんが一般的にはアコヤ真珠と同じで下記の要素が品質を構成しております。
◎テリ　◎巻き　◎大きさ　◎形　◎色　◎傷　◎連相(ネックレスの場合)
色ではやや緑がかった黒の人気が高く、ピーコックカラーが最高とされておりますがお好みで選択されておられます。色だけがいくら良くとも、各要素の品質が低ければ高品質の真珠とは言えません。

【価格】
品質次第ですが、ネックレスの場合は、数万からスタートで上は限りが無いほどです。丸系でも10万代からありますので、実際に手に取ってご覧頂くことが大事だと思います。それは、先にも述べましたが、ダイヤモンドの様に明確な品質基準が確立されていないからです。

【染めの黒真珠】
アコヤ真珠や淡水真珠を黒蝶真珠と似た様な色合いに染めた真珠も黒真珠と言っておる場合がありますが、正確には処理(染めた)した黒真珠です。お求めの際は、ご確認をお願い申します。

【仏事専用のジエット】
ジエットは故人を哀悼する時に身につる仏事専用のジュエリーです。スギ科の流木が化石化したものを素材に作られた漆黒のジュエリーです。比較的軽いです。価格的には決して高くありません。ネックレスやイヤリング等の金具を金やプラチナにしますとその分だけ高くなっております。ネックレスですと大きさにもよりますが、1万未満から購入可能です。