エンゲージリングのリフォーム
ジュエリー修理 指輪編2 『指輪の爪の修理』
前回のジュエリー修理 指輪編は『指輪のサイズ直し』でした。
今回は『指輪の変形』、『爪の修理』に触れてみます。『石合わせは』次回とせていただきます。
※『指輪の変形』
指輪が変形する原因としては、一つは指輪の「腕の厚さの度合い」です。もう一つは「指輪の使い方」です。
腕の厚さが薄くとも、お出かけ用に使われておる場合ですと変形しにくいのですが、普段使いですと変形する確率が極めて高くなります。私は普段使い様でしたら腕の最小厚さで1.5㎜以上が欲しいと考えます。それでも、硬い金属などを握るお仕事でしたら変形しますので、外されますことをお勧め申します。マリッジリングで常時お使いなられるのでしたら1.5㎜以上は確保したいですね。
それでは、変形した指輪は元の様に戻るのでしょうか?変形した指輪を原状回復するのは難しくはありません。ただ、一度変形した指輪の変形を直しても、その後頻繁にお使い頂きますと、また変形してしまいます。それでは変形しにくい様にする修理はないのでしょうか?
ございます。
「腕交換」です。薄い部分を取り除き、そこに厚い腕を入れるのです。理想としては1.5㎜以上の厚さの腕が欲しいです。
ただ、全ての指輪に腕交換が可能かと云いますと、そうではありません。実際に指輪を拝見させていただきませんと可否は分かりません。
特に既製品の指輪をお求めの際は、使い方を考えて、腕の厚さも考慮しながら選ばれてはいかがでしょうか。
ちなみに腕交換の修理代は、使う地金の重さによりますが、10,000円以上からとお考え頂くのが宜しいかと思います。
※『爪の修理』
指輪の宝石が外れるのは爪のトラブルによることが多いです。勿論、枠の変形や壊れ、宝石自体が割れたり欠けたりして外れることもあります。
爪が完全に無くなった時は、新しく爪立てをします。爪が破損したときは盛り上げと云う手法をとります。
爪が浮いた状況ですと衣類やストッキングが切れたりのトラブルに繋がり易いです。その際にはやはり爪の修理が必要となります。
爪の修理は爪の数だけ修理代がかかることもお考え頂きたいです。