長年の現場経験から一言 遺品整理にまつわるお話しをいろいろ
遺品整理の見積り依頼を受けて作業現場となりますお宅にお邪魔させていただいた所、お仏壇には骨箱、その横には綺麗な花に囲まれた立派な遺影が飾ってありました。
お話を伺いますとここは祖母の家で、骨箱の主が叔母さんとの事でした。生涯独身で気丈に生きてきた方とか・・・四十九日の法要を終えた頃に納骨予定だそうです。
仏前で手を合わせながら叔母さんの生前のご様子、ご依頼主との関係などお伺いいたしました。実の親子の様なお付き合いだったとか、今回、遺言に従い遺品整理のお話となったようです。
その後数週間経ったころ、お電話を頂き正式に作業依頼となりました。
「納骨も無事終わり、お盆前に整理したいのですが・・・どうでしょうか?」
当社業務として先月末までのマンション整理作業を終えたばかり、こちらも強行スケジュールでした。マンション一軒丸ごと整理作業を3度に区切ってのお約束作業をようやく月末に終えたところに、息つく間もなく今回の作業依頼でした。
私の腰も少々悲鳴を上げており、社員の顔を見れば皆少し疲れ気味・・・・
しかしながら即決断!
本件は月初めから開始2日間での作業完了を指示!
一軒丸ごと遺品整理で部屋数も多く物量もかなりあります。4人体制で3日間の作業予定でおりましたが急に飛び込んできた作業でもあり、またお盆前、他現場の予定もある中で朝の7時から8人体制で夕方7時までの残業作業。
社員皆さんの踏ん張りで何とか一日目でおおよそ完了しましたが、初日の作業は大変なものでした。
作業当日の朝早くから近隣の方々が何事かと覗き見に来る中でのスタートとなりました。家人が亡くなり四十九日忌も過ぎた今、運び出す物量の多さにご依頼人や近隣の方も、
「どこにこれだけの物が有ったの?」
物量の多さに戸惑っておられた方もいらっしゃいました。
築35年位の戸建の家、外物置2戸、戸棚や押し入れの数が非常に多く階段下も全て収納スペース。女性の一人暮らしとは思えない物量でした。
空は快晴、風も無く朝からグングン気温が上がる中、全ての動産を庭や外通路に出しての分別作業。台所周辺や床下収納、戸棚全て満杯状態。食器に調理器具、包丁にスプーン類、フライパンに鍋やかん、ポリ製容器、漬け物瓶に調味料、洗剤に薬剤廃棄予定の金属類だけでも軽トラック山盛り1台。
困り物に賞味期限10年ほど経過した缶詰の山、災害時の備蓄食料でしょうか?災害時の為に準備していた食品や飲み物・手つかずのペットボトルの山、水洗トイレ用でしょうか?定期に交換や賞味期限の点検を怠り、買足し続けた物と思いますが大変な量と種類です。みんなが不思議がるほどの物量でしたが、そこは他人に迷惑は掛けたくないと思いながら生活していた住人の心の中を察することが出来る光景でした。
結局、初日に積み込んだ物量は2トントラック2台、ハイエース2台、軽トラック満杯2台分と、大変な物量の積み込みとなりました。重量的にも少し計算違いもあり反省すべき点ではありましたが、会社までの帰り道は安全運転、時間は掛かりましたが全車両無事に到着し初日は完了となりました。
翌日は私一人での仕上げ作業で、前日に積み余した荷物を積み込み、外庭のほうき掛け、通路の土埃の水流しなども小さな埃やビニールの切れ端、紙くずも綺麗に回収してどうにか2日間で作業終了することが出来ました。
依頼主に現場の引き渡しする際に、お隣さんからのお話しとして、
「凄い量で大変な作業でしたね。どちらの業者さんでしょう?」
「見ているだけでも気持よく、見事な仕事ぶりで感心しながら覗いて見ていました」
そのようなお話をされていたと伺いました。大変な感謝とお褒めの言葉を頂きながらご挨拶を終え帰社致しました。2日間大変お世話になりました。隣人さんにも大勢で騒がしくご迷惑をお掛け致しました。
今回の現場でも隣人トラブルも無く、作業員皆の頑張りもあり計画通りに作業終える事ができて私も一安心でした。
最後に家主の居ない仏壇に一人手を合わせ、遺品整理作業完了のご報告とお礼をさせて頂きました。
お世話になりました。有り難うございました。無事に本日で作業終致しました。
遺品整理のお問い合わせは・・・こちら
空き寺の遺品整理 檀家さんへ個人の動産整理後お返し 継承者
二代にわたり住職業、三代目となりますご依頼主は家業を継承せず別業種へ就職、隣県にお住まいし、現在は年金暮らしの中で、親の仕事を清算し、自身の終活の1ページとのお話をされておりました。
やりたくても金銭的にも難しく、自身の終活もままならないこのご時世にお話をお聞きしながら唯々感心致しました。
「親の家業で家族みんな、育てられましたから・・・」
そうおっしゃるお寺は小高い丘の上にある空き寺、道路側からの階段が急勾配で玄関先まで車も入れない大変な現場になりそうです。
ご依頼主の案内を受けながら拝殿場へ、祭壇棚横に住職家の小さなお仏壇、ご位牌が6基、先に来ていたご依頼主のご焼香後で、蝋燭に火が灯り揺れているところで私も手を合わせご先祖様にご挨拶させて頂きました。
その後に寺内のご案内を受けながら見積り作業、居住区で4室、広い台所、浴室、トイレ、それに拝殿場、寝室や座敷などには和箪笥に洋箪笥が8竿、その他の茶箪笥や本棚、スチール棚、書籍類、大型冷蔵庫に洗濯機、旧型テレビが3台ほど、ベッドが2組、椅子や机。玄関先には古タイヤ、寝具に衣類など目に付く大きな物だけでも物量的に多く見られます。
変わり物と言えば、いつの時代の物か骨箱に骨壺が大小6個ほど祭壇の中に収まっております。
それらも処分対象とか、先代住職家のお仏壇に仏具、額入遺影も処分にとご依頼がありましたが・・・、中に収まるご位牌は自身の自宅へお持ちし供養される様お勧め致しました。
一通り現場確認した後、ご挨拶を済ませ急ぎ帰社して早速見積り作成に着手。弊社だけでの単独見積りでもなさそうで現場の立地条件から見ても作業効率も悪く、他社でもかなりの見積り金額にはなると思いますが普段の見積りとは違い不安な中での作成となりました。
ご用命頂いた際は、ご依頼主様のご希望に沿った満足できる整理作業をお約束します。また約30年の実作業経験もございます。他社様ではお仏壇や遺影、骨壺や骨箱も一般粗大ゴミで処分をするところもおられますが、弊社では当然お焚き上げ供養となり、その分少し高めのお見積り金額になりそうですが、そのような細やかなところが一般の清掃業と遺品整理業の違いであると考えております。
他社の見積り金額が少しは気になりますが、当社の見積り金額には確かな裏付けがあります。翌日、ご依頼主様へ見積書を送信をさせていただきました。自社並びに、他社様それぞれの見積書を精査頂き、先様からのご回答を待ちたいと思います。
市営斎場→火葬後のご遺骨 焼骨灰 残骨灰の行方は 有価金属が含まれる究極の宝の山とか・・
この様な気になるタイトルニュースが目に入ってきました。
記事を読み、斎場で火葬後、残された焼骨灰を全て拾い集め骨箱に収め埋葬をすることは意味の無い事なのでしょうか?
地方にもより風習や文化の違いもあるようで西日本地域のある地区などは喉仏など主要なお骨以外はそのまま斎場に残してくるそうです。
故人によってはご遺体に金歯や銀歯、プラチナ、治療に用いた金属製の医療機材、高額なパラジウム・・指輪や硬貨などが粉末状態で含まれております。
この様に焼骨灰には多種有価金属が含まれているのも事実です。
田舎の斎場と違い大都会の斎場では年間の火葬体数が桁違いです。台車に残される遺族の放棄したとされる残骨灰もかなりの量となります。
その中に含まれる有価金属も年間にしますと大変な数量となります。
3ヶ月~半年間、この残骨灰を纏めて引き取り業者に入札制度など設定して有価で販売をしている自治体も多くある中、産廃処理名目で纏めて処分を入札形式で、落札金額は殆どが1円とか0円とかで引き取りされその後の流れは不明となります、もちろん引き取りを願う役所ではその後の残骨灰の行方など知る由も御座いません。
有価で販売か、産廃処分費として0円~1円を支払い処理しているか・・・?
いずれにしても、この様な実態を皆様ご存知だったでしょうか?
有価販売をしている各自治体ではこれを収入源として毎年予算化している自治体も多くあるそうです。
【有価販売都市 一例】
横浜市 4斎場 合計 3,000万円超
前橋市 9ヶ月分纏めて 623万円
名古屋市 2016年度纏めて 1,800万円
その他20自治体超が現在も残骨灰の有価販売をしているようです。
「税収が少ない」 「資源のムダ?」 「勿体ない?」 しかしながらリサイクル精神を通り越しているような行為ではと考えるのは私だけでしょうか?
私が考えるには死者の尊厳を、ご遺族の感情を無視しているかのようにも思える自治体の販売行為に、賛同と理解を示す遺族も一部にはいるとは思いますが、各引き取り業者の有価物収集後の残骨灰の最終処理法にもよりますが、この行為には私も疑問を感ずる一人です。
回収業者に引き取られ有価金属物回収後の真の焼骨灰の行き先等、既に手を離れてはおりますが、各自治体は追跡調査などしているのか甚だ疑問です。あってはならない事ですがご遺骨が途中から産業廃棄物に変化、処理されてるいるのではないでしょうか・・?
ただ一部の自治体ではご遺族の心情を考慮し、残骨灰の販売を取りやめたとする記事もありました。また有価販売は止めるべきではないかと、現在検討している自治体もあるようです。
法律上は火葬場に残された残骨灰、焼骨灰は遺族の権利放棄した物で、法律上はこの時点で役所に所有権が移り、残骨灰も役所が排出する一般廃棄物となるそうですが・・・。
これら管轄する厚生労働省では、「残骨灰」は基本的には一般廃棄物ではあるが墓地埋葬に関する法律に準じた扱い(納骨)が望ましい、本業務を取り扱う業者は、供養→納骨をすることが義務的事項とされております、との記述もあります。
このニュースに触れ私も色々と考えさせられましたが、私共が居住する役所なども含め、もう少し個人なりに調査をしてみようと考えております。