墓所改葬作業 お墓の解体
2023年11月コラム
【庄内ご出身のお父さん、ご遺骨を地元の海に還してあげたい】
他県で暮らす親子、亡きお父さんを地元の海へ・・生前からのお約束が出来ていたようです。
当初はご家族で乗船、ご遺族自らの手により海洋散骨葬を執り行う予定で夏過ぎからの計画でお話が進んでおりました。
ご家族皆様のスケジュール調整も終え、漸く決行日も決まりましたが心配なのは冬先の洋上天気、
決行日が近づくにつれ長期天気予報が気になります。他県から来られる皆様、ホテル宿泊予定や
電車、飛行機の手配など大変です。予備日も設定してはおりましたが両日共悪天予報で
ご契約者様へ欠航を通知、新たなご計画をお願いする事となりました。
月初めから低気圧の襲来でこの先10日間ほど悪天候が続きます、数日ぶりの晴れ間でも風が強く
波の高さが2M以上、先様乗船での運航は叶いません。先様とご相談、熟慮の末やむを得ず
海洋代理散骨葬に変更する事に致しました。お約束変項から既に10日も経ちますが
毎日が荒天で先の予定が組めません。お骨をお預かりしてから既に1ケ月が経とうとしております。
月半過ぎの天気予報、数日後には暴風警報が出る予報ですが何故か前日だけが波1M以下に風も
8Mの予報この日を逃したらとの思いでご依頼者様にもその旨を連絡、海洋散骨時間に合わせて
北の空に向かい合掌をと伝えました。
程なくして船上での行事も無事に終え、先様へ再度のご連絡、時間を合わせたように
(ベランダに出て合掌をしました、ご連絡を頂き有難う御座いました)
と感謝の言葉を頂きました。
散骨当日は前日の天気が嘘の様で鳥海山も雲一つ懸からず稜線が望めます。
前日の風によりうねりは少し残っておりましたが波高も無く最高の海洋散骨が出来ました。
先様にも喜んで頂けるご報告が要約出来ました。
帰社次第、スナップ写真と散骨証明書を同封でご報告させて頂きました。
長い間お待たせを致しましたが無事にお父様の海洋散骨葬を終えることが出来ました。
亡きお父様の海洋代理散骨葬をご依頼頂き有難う御座いました。
合掌・・
【一人娘 他県に嫁ぎ一人悩む 実家のお墓 墓じまい作業】
他県に嫁いでから数十年、四代目だと仰います方のご実家はご両親が亡くなり
既に空き家になり5~6年。墓所の近くから大木に囲まれた実家の屋根が望めます。
ご依頼者自身も先々を考える年頃に、実家集落や菩提寺とのお付き合い、
それにお仏壇やお墓問題が気になる年代です。嫁ぎ先の旦那さんやご家族、
地元の友人のご理解とご協力を頂く中で当社へ相談が持ち込まれました。実家の解体や
田畑の販売に付きましては地元のご友人がそのまま引き継ぐ事で。私共へのご相談内容は
墓じまいと掘り起こされた先祖のご遺骨の処理方法でご相談が有りました。
現場は集落の中のお寺敷地と繋がる墓所、現代風のお墓とは異なり明治時代からの
基礎から直接竿石が建っている、それも大小16竿石、お寺さんにお伺い致しますと
何代か分からない位の旧家とか・・開山堂に収まるご位牌の数がもの凄い事に
大小のご位牌12~は数えられますが一部壊れかけも、、。
竿石の撤去には差ほどの時間も掛りませんでしたが住職様も何代か入れ替わりが有った様で
時代墓所・・お骨の埋葬場所が誰も分からずで、、最前墓石の約70~80㎝ほど掘り起こした処から
割れ欠けた甕に収まる骨壺が6個程出土、それ以前のご遺骨に付いては既に土に還ったようで
見つける事が出来ませんでした。掘り起こしに大変な労力と時間を費やしましたが
先ずはご依頼者様からも状態をご報告してご納得頂きました。
掘り起こされたご遺骨に付きましては帰社早々に何度か洗い分けして乾燥と焼き直しを
施し粉骨加工後に袋詰め作業で完了、海洋散骨葬を待つ事となります。
会社の仮祭壇に安置、静かに海洋散骨葬・・その日を待ちます。
実家の墓じまいのご依頼を頂き有難う御座いました。
ご先祖様に合掌・・