相続物件 整理作業と販売
2023年8月コラム
春先に屋根裏の家財処分でお世話になった方から2度目の家財の買い取りと遺品整理作業のお見積もりご依頼が御座いました。合わせて併願供養の終えましたお仏壇のお焚き上げに伴いお仏壇の引き取りご依頼も頂きました。
前回の場合は屋根裏に仕舞い込まれた家財の処理が主でしたが今回は残された家財全ての処分のご要望となり動産家財の整理処分、空き家にして中古市場に自宅を売り出す為の前作業、内覧にそなえての作業となります。
お約束日にお見積もり作業でお邪魔致しますと小物や衣類、寝具類などは前回作業で粗方整理いたしましたので室内全体がガランと広くなった様にも一見、見えますが・・
それに台所の食器類や鍋釜、小棚の中、箪笥の中も綺麗に整理が済んでいるようです。
ご家族で相当頑張って整理作業をやられた様子がうかがえます。
遮る雑貨類が無くなった分、大きな家財家具類が目に付きます。
2階の応接間などはそのまま手付かず状態で昭和の時代に購入されたであろう応接セットやカーペット、大きな箱型ブラウン管TV,昭和の時代のステレオセット、本棚には重く大きな百科辞典が整然と収まっており足元には額縁が積んで有ります。ベランダにも飾り切株や時代物の建具など、壊れかけのアルミ網戸、1階の漬物部屋と言われる空間には木樽に収まる漬物樽が6~7個に雑貨類の山、樽中も半分位は未だ中身が入っている状態です。寝室にはベッドも見えます、金庫が2点、大きな家財家具類、電化製品などが目に飛び込んできます。先様に許可を得て漬物やみそ類などが処分対象になる場合は裏の畑に穴を掘り埋め込む事で了解を得ました。
どんなに軽く見積もっても4t車で2台分は見えます、台所の大柄な食器棚が4棚、隣部屋にはスチール製の米入れ棚や組み立て棚が3セット程、長テーブルが4組、事務作業で利用されていた部屋には事務机や書庫、工具箱やプリンター、昭和のテレビなど。
和室にも和茶棚や座卓、大変家具の多いお宅です。
お仏壇の引き取りを終えご挨拶を済ませ早々に帰社次第、見積もり作成となりますが
毎度、作業員の確保や車の手配で頭が一杯になります。
翌日のお昼頃までに車両や作業員手配のお約束も出来、
見積書数値を見ながら削れるところはと・・
午後一番で先様に電話で作業手順や見積金額のお知らせを、(家族で検討してから回答いたします)
お盆直前でもあり先様も考えるところが有ったのでしょう!翌日には(お約束金額と条件でお盆前に作業をお願い出来ますでしょうか?)
作業当日は9名で朝9時から開始、午後の2時頃までは順調に進んでおりましたがどう見ても2台のトラックには積み込めない物量で急遽もう1台を追加発注、こんなことは初めてでしたが見積もりの積算が甘かったようで・・反省です。
夕方に到着した4tトラック、事前に庭先に出していた家具の積み終えに続き室内の掃き掃除、トイレや浴室の洗浄、台所磨き洗浄、最後に庭先掃除で要約終了です。
長年鎮座していた家具類の裏壁の蜘蛛の巣や埃除去が大変時間を要しました。
今回は何と言ってもプラケースや家具、箱モノが大変多かったことが一番で形を変えることが出来ず積み込みにスペースがとられ苦慮致しました。
終始気温が37°超え、うだる暑さの中での作業でしたが体調を壊す作業員も無く無事に終えることが出来ホット致しました。一切の家具もない我が家を見ながらご依頼者様も今後の自宅販売作業に一歩踏み出したご様子でした。
2度に渡る遺品整理、家財撤去作業のご依頼を頂き有難う御座いました。
母屋も無事に販売出来ますよう願います。
【海洋散骨葬、母親を庄内の海で・・】
以前よりご相談を頂いておりましたが親族皆様のスケジュールも確認出来、先日マリーナで皆様からお見送りを頂く中で親族7名様の乗船で亡きお母様の海洋散骨葬を行いました。
出航に先立ちYAMAHIRO号を背景に親族皆様で記念撮影です。
当日は風が時折ですが強く吹き出航も一時は危ぶまれましたが先様のご要望も有り出航、勿論安全運航に支障の無い範囲では御座いますが風による波のピッチが短く時折船の横揺れがあり慣れない皆様には大変気を使われた事お詫び申し上げます。
マリーナを出て30分程で散骨ポイントに到着、相変わらず邪悪な風と波で小刻みに揺れ動く船体、潮流れと風向きを確認して三点鐘の合図とともに海洋散骨が始まります。
献酒と献水も素直に海面に流れ落ちる事も無く少し風の影響で斜めに流れ落ちますが皆様のご理解を頂きながらいよいよ献花と散骨が始まりました。
潮流れと風が重なり勢いよく天に迎い放される花びらも一瞬にして船べりを離れて行きます。海面にお花畑を見ることも無く一筋の花道が潮下に流れてゆきます。
そんな中でもアフトデッキに跪き身を乗り出して故人の粉骨を自身の手に一旦乗せて大きな声を掛けながら故人を送っておりました。時々強い横波も当たり後ろ腰を抑えながら夢中に散骨されます方を擁護しながら親族皆様で代わるがわる散骨をされておりました。
男性の方は立ち上がり散骨、献花を繰り返して居りました。
小型のプレジャーボートに初めて乗船、そのような方が多かった今回の海洋散骨葬。
波の高さは終始50~60㎝ほどですが風が時々強く吹いて船体が横揺れ、女性の方々には少し怖い思いも有ったのかもしれません。穏やかな海で麓からの鳥海山を望みこの日をお迎えしたく常に考えておりますが今回は他県から参加された方も多く、その後のスケジュールなども考慮、晴れ間の数時間、お約束、予定の行事も少し端折りながらも無事に終えることが出来ました。
乗船されました中にはアウトドア大好きな方も乗船頂いており、カヌーでの飛島一周レースにも参加の経験おありで、その方は終始笑顔、お隣さんの親族様を想いやる余裕も、私どももこの方の笑顔に救われました。
海洋散骨葬終了後にはかねてより予約をされていた湯の浜温泉にてお見送りの親族皆様も参加で亡きお母様を偲びお話が盛り上がったとの事でした。
乗船中は小型船舶に慣れていない中でも終始ご協力を頂き有難う御座いました。
亡きお母様の海洋散骨葬、YAMAHIRO号をご用命頂き有難う御座いました。
合掌・・・