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新年を迎えて 墓じまいと海洋散骨

入澤和志郎

入澤和志郎

テーマ:あいさつ

昨年春以来、世界中を震撼させている新型コロナウイルス。世界中の経済、人や物の動きまでもが制限され全てが梗塞状態、何をするにも息が詰まります。ちまたでは聞きなれないカタカナ用語が溢れかえり、テレビを見ますと今では見慣れたお医者さんによる注意喚起や罹患者数報道、危機意識を煽る報道ばかりが毎日の様に目に付きます。

我が国では経済の停滞対策として事業者やフリーランス業者への持続化給付金、国民一人当たりの均一給付金支給など一時のベーシック・インカムも経験。都会の緊急事態宣言や、聞きなれない制度も経験致しましたが、世界は現在でもロックアウト状態の国もあり最近ますます罹患者数が鰻上りに増え更に経済も停滞し大変な年明けとなっております。さらに世界中でワクチン争奪戦も繰り広げられております。
この夏開催予定の東京オリンピックも既に中止なのか等と囁かれ始めております。
アメリカに至っては先の戦争5年間ほどで戦死した約29万英霊数に対して、新型コロナウイルスでこの1年間だけで亡くなった死者数が国内で40万人をはるかに超えており深刻な社会現象が起きております。
昨年末、誰も経験した事の無いコロナ禍でのアメリカ大統領選挙、一国のリーダー選挙ではございますが経済や軍事面からも最強大国アメリカです、世界中が見ている中で紆余曲折はありましたが先日ようやく決着する事となったようです。
現地1月20日ワシントンDCでの州兵や軍隊による厳戒態勢下のなか第46代アメリカ大統領に民主党バイデン政権が発足致しました。
共和党トランプ政権の4年間の政策見直しと早々に17本程の大統領令に署名、パリ協定への復帰、WTO脱退手続き停止なども含め前大統領の政策や方針を大きく転換させる舵取りを進めたようです。国を二分しての戦いと毎日のようにテレビや新聞で報道されておりましたが共和党トランプと民主党バイデンの戦いとは表向きで、トランプ対世界のDS(ディープステート)や共産主義との戦いの様に見えるのは考えすぎでしょうか、単なる思い過ごしでしょうか?
バイデン新政権に期待するのは何はともあれコロナ禍で疲弊した世界経済の回復と西・東と揺らぐ国際秩序の再構築、我が国の抱えている尖閣・竹島・他の領土問題や拉致問題などに変わらぬ政策をと・・・願うばかりです。

昨年末、最後のお焚き上げ供養祭

瀧水寺大日坊さんに預け収めていた骨箱や位牌堂のお焚き上げ祭を昨年末に執り行いました。
例年この時期のお焚き上げ祭は行っていませんでしたが、お寺さんからの突然の電話で仏壇や神棚等の大きな物が無いので「どんと祭」と一緒に執り行いたい旨のご連絡でした。
お寺裏境内で積雪に囲まれたスペースにご祈祷木札、卒塔婆、細々とした神仏物が多数見えます。小雪混じりの中で遠藤住職の読経を頂きながら静かに仏火が付けられます。
ご依頼を頂きました皆様へのご報告が年内に出来たました事に一安心いたしました。
早々にスナップ写真を添え皆様へ供養祭終了のご報告をさせて頂きました。   
合掌!

お焚き上げ供養
お焚き上げ供養
お焚き上げ供養

お焚き上げ供養の詳しくは・・・こちら

墓じまいと海洋代理散骨

昨年秋ごろから実家の墓所の整理(墓じまい)と埋葬されておりますご両親のご遺骨やご先祖様のご遺骨の回収と海洋代理散骨葬儀のご依頼が御座いました。
他県で暮らすご依頼者様も自身の終活を考える年齢、新規建造してまだ数年の立派で真新しいお墓ではありますが自身の健康状態や家族構成、これから先を考えますとこのような計画が最善の様にと決心されてのご依頼でした。

契約も既に済んでおりましたがオプションのご連絡を頂き、ご依頼者の名代として墓じまい催事にご住職ご夫妻、解体墓石店社長と一緒に私も参加させて頂きました。
当日は礼服姿で参加、天気にも恵まれ厳かな雰囲気のなか住職の読経の後、ご依頼者様名代として私が最初のご供養合掌、本殿から運び出した位牌堂もお焚き上げ業にと新たなご依頼が御座いました。

江戸時代からの歴史有る家系で20柱の眠る墓じまいとなると私共も初めての経験です。
墓所解体当日、お骨引き取りの為に作業の立ち合いを致しておりましたが、作業員の方が「いや~物凄い骨量だな、こんなの見た事無いぞ」お骨の多さにビックリで麻袋袋に収まっている古い先祖のご遺骨も一塊で出て来ました。

墓じまい

早速ビニール袋に収めて段ボール箱に入れて会社まで持ち帰り、早々に仕分け作業になりましたが全て回収の収骨作業、小石や土なども混ざり合い総重量で15Kg程、仕分け作業で取り除いたものが約半分ほどでした。
分別作業から洗骨作業、乾燥作業、殺菌作業、そしてパウダー加工と全工程で2日掛かりの作業でした。粉骨作業後の重量で約6.8Kg強、現代成人の5人程の骨量となります。
海洋散骨の当日に備えて水溶性紙袋5袋に収め当社祭壇で静かにその日を待ちます。

そうこうしていると海洋代理散骨日は突然訪れました。この2週間程低気圧寒気団襲来で庄内地方は大雪に強風で何時出航出来るのかと気を揉んでいましたが、酒田マリーナから「今日は出航出来そうです!」との連絡を頂き、早速生花の手配を済ませマリーナまで。
当日の酒田港湾内は風も無く穏やかでしたが、外海に出ますとやはり前日のウネリが残っており波は1.5メートルほどあり、慣れたクルーでも足元が定まりません。船中はそのような状態ですが何とか無事に海洋葬を執り行う事が出来ました。風と潮の動きが早くて花びらの流れに付いていけず、いまいちシャッターチャンスがずれ込むこともありました。それでも30枚ほど写真を収めることが出来ご依頼者様にも良い報告が出来そうです。

掘り起こしてのお骨、何度と洗い作業を繰り返しても仕上がり色は少し変色もします。
花びらと共に海へ還しますが骨量が多いせいか船の周り一面が何時までも一本の帯状になり細く長い道が出来ておりました。


代理散骨
代理散骨
代理散骨

昨年秋ごろからのお話では御座いましたが3ヶ月程掛けての今回のお約束事、無事にすべての作業が終えた事に安堵いたしております。
墓じまい、海洋散骨葬のご依頼を頂き有難う御座いました。合掌!

海洋散骨、代理散骨についての詳しくは・・・こちら

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入澤和志郎
専門家

入澤和志郎(葬儀)

有限会社 風車

・故人、ご遺族の状況や希望などに誠実に向き合い、最善を尽くした遺品整理を行います。ご遺品を供養しながら焼却する「お焚き上げ」や買い取りも可能です。故人とご遺族が安心できる整理を心掛けています。

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