コラム
過去の製作例11
2018年4月30日
基礎石から墓石まで全てインドアーバングレーで製作したものです。普遍、そういっても良いぐらいの石質、
この石は、ブレード(石を切るのこぎり)のボンドを調整しないと切れないぐらいの堅さ、切るときはいつも機械に張り付いて作業しなければなりません、手間のかかる石です。色合いも黒が主体の山形でも何とか通用するかなあと思っています。
価格は少々上がり気味の石です。
この観音像、近いうちにかたずけられてしまいます、凛とした姿素敵なんですけれど、時代の趨勢なんですか、必要なくなってしまうものが多くなります、でもそういったものの中にはいろんな意味で、価値のあるものがたくさんあります。
代々紡いできた家の歴史を象徴する墓石もまたその一つと思います、石に刻まれた文字は簡単には消すことはできません、そこには先祖の思い、そして今生きている縁に恵まれた私たちを癒してくれる何かがあります、宗教では答えてくれない大切な思い、命のつながりを象徴してくれるのがお墓だと、個人の考えですが、確かにいろんな宗教は救いを与えてくれるかもしれませんが、今ここにある自分の存在はお釈迦さまや、阿弥陀様に与えられたものではないのです、それを与えてくれたのは、両親であり、祖父母であり、多くの御先祖様たちです、その大切な命のつながりを象徴するお墓を大切にするのは決して悪いこととは思いません、お寺さんの対応の悪さから来る宗教離れ、寺離れ、また、商業主義一辺倒な我が業界など、問題は山積していますが、どうかご先祖様たちを大切にしてください、そして今生きている自分自身も同様に大切にしてください。今こうやって御縁で生かされていることは世界で最も貴重なこと奇跡ですから、精一杯努力して、生きて世の中をよくして未来を紡いでいきましょうよ!ただの石屋の独り言です!
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