今年最後?
山形で昔から墓石の石と使われてきた石として馬見ヶ崎川の氾濫の際に採石されていた油石なるものがあります。
この石は安山岩なのですが、ある程度の堅さがあり、艶があり、それなりに黒さもあり、また大正期に建てられたものでも艶が良い石が多く、そういう点では実績もある石で、長い期間で考えるならば私は最善の石と思っています、ただし安山岩特有といいますか、白い斑、小さい穴、流れなどもあります、それがない石はまず100パーセントないと思います、しかしそれを差し引いてもお勧めの石です、。また、採石は今はほとんどありません。希少価値でいわゆる値段も時価になります。今山形で黒い石が好まれるのはこの油石があったからだと思います。今現在流通している国産の黒といわれる石は福島県の浮きがね石、中山石ぐらいと思います。これらの石も白い斑や流れむら等がありますが、ともかく貴重な石達です。やはり自然が作り出したもの、流れや斑、いろんな特徴があるからこそ味があるのだと思います。もしそれらの特徴が駄目な人は石で墓をつくらない方がよいでしょう。石との出会いも人と同じでその時の縁、タイミングなのでしょう。
お墓を建てられる方が良い縁に恵まれる事を願います。