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冊子の製本の種類とその特徴

2015年10月14日 公開 / 2018年1月11日更新

テーマ:冊子作成

コラムカテゴリ:ビジネス

製本の種類

冊子と呼ばれるカタログをはじめアルバム、論文、写真集などといった印刷物は、表紙がある本の形に製本することがあります。

製本では、本文などを接着剤、針金、糸によって綴じますが、綴じ方により、無線綴じ、あじろ綴じ、平綴じ、中綴じなどに分けられます。

無線綴じやあじろ綴じでは、製本の際に接着剤を使用し、平綴じや中綴じは製本の際に針金を使用します。

無線綴じでは、折った本文の背に細かいギザギザ加工を施し、接着剤を浸透しやすくして表紙でくるみます。

あじろ綴じでは、本文を折る時にスリットを入れ、接着剤を浸透しやすくして、本文が欠落するのを防ぎます。

あじろ綴じのスリットが、竹で編んだ網代(あじろ)と同じような形をしていることからその名が付けられたといわれています。
製本

無線綴じについて

本文の背を接着剤で接着し、表紙でくるむ無線綴じは、安価にできます。
無線綴じは、昔に比べ接着剤が改善され、強度が向上したため、書籍をはじめ、文庫、新書、雑誌、電話帳などに広く使われています。
無線綴じは、表紙と本文が同じサイズで、ページのずれも無いですが、180度開く事ができないので、綴じ部分に近い文字や図柄などが見えづらくなる傾向があるので配慮が必要です。

また、表紙でくるむため、重ね合わせた本文の厚さの分だけ表紙を大きくする必要があります。
表紙は、表紙、背、裏表紙で構成され、つながっています。
表紙と裏表紙は本文の大きさと同じですが、背の幅は、ページ数、紙の種類によって変えなければなりません。

背の幅は、(ページ数×紙の厚み)÷2で算出した値を参考にします。
一方、無線綴じをデジタルで印刷した場合は、注文したページ数より表紙の分(4ページ)差し引いたページ数が本文のページ数となります。

最初と最後の本文のページは、表紙に接着する部分が発生するため、5㎜程度接着部分を確保します。

平綴じや中綴じについて

平綴じや中綴じは製本の際に針金を使用しますが、同じ11ページの製本でも、平綴じでは、両面印刷したA4用紙を6枚使い、中綴じでは両面印刷したA3用紙3枚を折りたたんで使います。

中綴じで製本する際は、ページが増えたり、厚い紙を使用すると真ん中あたりにくるページが飛び出てしまうことがあり、飛び出た部分を削り本の端を均一にします。

綴じ代を必要とする中綴じで製本する際は、本を開いたときに見えづらくなる部分が発生することがあるため、文字や図形のレイアウトに工夫が必要です。

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