東森資明プロのご紹介
目利き歴40年「審美眼」で古陶磁との出合いをお手伝い(3/3)
古美術ファン拡大へオークション開催も
東森さんは古美術を多くの人に知ってもらう取り組みも進めています。その一つが2000年に、他の古美術商と立ち上げた「日本海アートオークション」です。プロ・アマ問わず、美術品愛好家が一堂に集まり、本物の美術品をオープンかつ適正な価格で、しかも目の前で取引ができる安全・安心な場を提供しています。このような地道な取り組みで古美術ファンのすそ野を広げています。
業界の発展にも尽力しています。東森さんは1993年に富山美術商協同組合の理事となり、2001年に専務理事、2015年から理事長を務めました。2019年に退任しましたが、「古美術の魅力を多くの人に伝えたい」という情熱は変わりません。2009年から2015年まで、オークションの会場となった富山美術倶楽部の取締役も務めました。
少子高齢化が進む中、古美術ファンの拡大が課題です。比較的高齢な常連客が多い中、若い人や古美術を始めたいという初心者にどのように魅力を伝えていくか。古美術には「高い」「難しい」というイメージがありますが、東森さんは「数千円程度」から手に入る面白い物もある。実は手軽に始められることを知ってもらい、初心者にも丁寧に教えたい」と話します。
江戸期の古伊万里や古九谷などがある暮らしは、日常の生活に潤いを与えてくれます。古美術ファンは自身の好みやこだわりが明確な人が多いそうですが、東森さんによると「古美術について全く分からないという人の方がすっと入り、はまる人が多い」とのこと。初心者はもちろん大歓迎で「本筋というか、筋のいい物を買ってほしい。一生付き合える古美術との出合いのお手伝いができれば」と語ります。
(取材年月:2020年10月)
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