「給与や待遇」だけで人は動かない――地方企業が勝つための「ミッション型採用」への転換

石川・富山で、次世代を担うリーダーを求める経営者の皆様、こんにちは。プロジェクトタネの高平です。
「給与も悪くない、休日もしっかりある。福利厚生だって整えた。なのに、なぜ説明会に人が集まらないのか? なぜ優秀な学生ほど、県外の大手企業に行ってしまうのか?」
もし、あなたがそう感じているなら、原因は労働条件(スペック)にあるのではありません。むしろ、**「条件だけで選ばれようとしていること」**そのものが、学生を遠ざけている最大の要因かもしれません。
今の学生、特に優秀層と呼ばれる若者たちは、私たちが想像している以上に「働くことの意味」をシビアに見ています。
「メニュー表」のような求人票の限界
想像してみてください。あなたが大切な誰かと食事に行くとき、店を選ぶ基準は何でしょうか? 単に「安い」「駅から近い」というスペックだけで選ぶでしょうか。もちろんそれも大事ですが、本当に心に残るのは「その店でしか味わえない体験」や、店主の「こだわり」に共感したときではないでしょうか。
採用も同じです。
「初任給22万円」「年間休日120日」「残業月平均10時間」……。
これらは、いわば飲食店の「メニュー表」に過ぎません。スペックだけで勝負しようとすると、学生の目には「他の似たような条件の会社」と全く区別がつかなくなります。そして、条件の比較競争になれば、地方の中小企業が資金力のある大手に勝つことは不可能です。
学生が振り向かないのは、あなたの会社に魅力がないからではありません。あなたの会社の「体温」や「魂」が、スペックという数字に隠れて見えなくなっているからなのです。
彼らが求めているのは「便益」ではなく「意味」
デジタルネイティブである今の若者たちは、物心ついたときからあらゆる情報に囲まれて育ちました。物質的に満たされた時代を生きる彼らは、仕事に対して「単なる生活の糧」以上のものを求めています。
「この仕事は、社会のどんな課題を解決しているのか?」
「私は、この会社でどんな価値を提供できる存在になれるのか?」
「この経営者が掲げる未来に、自分の人生を乗せる価値があるか?」
彼らが探しているのは、便利な福利厚生(便益)ではなく、その会社で働くことの「意味(パーパス)」です。
「共感」の種は、経営者の「なぜ」の中にある
学生の心に火をつけるのは、洗練された採用パンフレットでも、最新のオフィス環境でもありません。
経営者であるあなたが、「なぜこの事業を始めたのか」「なぜ困難な時期も諦めなかったのか」「なぜ今の社会にこの会社が必要だと言い切れるのか」という、剥き出しの「WHY(なぜ)」です。
「綺麗な言葉」で着飾った募集要項を捨て、あなたの「本音」を語り始めたとき、学生は初めて「ここは自分の居場所かもしれない」と立ち止まってくれます。
次回の記事では、スペック競争から抜け出すための「視座の引き上げ」――自社だけの「選ばれる理由(No.1)」の見つけ方について深掘りしていきましょう。
【PS】
私はよく経営者の方から「地方企業でも大手に勝てますか?」と聞かれます。
私はこう答えています。
「地方企業の可能性は、必ず証明できます。」
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