― いじめ撲滅へ「ピンク・シャツデー」運動 ― を、解説サイト(JIJICO)に掲載中
- 「週明けの仕事のストレスは心臓に負荷 仕事量を減らせば解決するのか?」 - と題する私の解説
記事が、時事解説サイト(JIJICO) に掲載されました。
これは最近のニュースで、「勤労者は月曜午前は他の曜日と比べ心臓にかかる負荷が高まっている
ことが分かり、それは休み明けの仕事のストレスが原因とみられることから、月曜日の仕事量を減らす
ことが提言されている(愛知県の旭労災病院の研究チームによる)」について、解説したものです。
私の論点は以下のとおりです。
ストレスの健康への悪影響は心臓疾患を含めて各種研究で認められていますが、ただしストレスが
健康に及ぼす経緯は複雑です。
つまり関係は直接的なものではなく、ストレスを引き起こす「ストレス因」と、それに対する「個人の特性」
(性格・遺伝要因・生育環境など)、更には「対処法」がからんで健康に影響していると考えられています。
例えば、「ストレスに対するとらえ方」など個人の主観が健康に影響するとの研究もあります。
以上、ストレスが健康に及ぼす経緯は複雑ですが、これを社会的なストレスマネジメントの視点からとらえ
れば、今回の提言- 「ストレスの一因となりうる仕事量を減らす(特に週明け」) -というのは、具体的な
改善策として意味があるといえます。
ただし、何をストレスと受け取るかには個人差も大きいとみられることから、ストレス軽減のためには仕事
量を減らすだけでよしとせず、加えてカウンセリングなどの心理的支援もおろそかにしないことが大事と
考えます。
記事の全文は次のJIJICOのサイトで読めます。
http://jijico.mbp-japan.com/2017/06/11/articles23570.html
村田 晃(心理学博士 PhD University of Denver USA)
(臨床心理士・富山県スクールカウンセラー)