–「殺してみたかった」の背景にあるもの – について本日(2月7日)掲載
「自閉症を視線測定から診断へ~バイオ・マーカーを求める研究者達」 と題する私の解説記事が、
時事解説サイト(JIJICO) に掲載中です。
この解説記事は、いわゆる発達障害の一つである「自閉症スペクトラム症」(以下「自閉症」と略称)
の数量的な客観的判定の研究について考察しています。
「自閉症」の判定基準は現在はかなり漠然とした表現となっていますが、それに対し研究者の間では
判定者間の個人差をなくすためとして、数量化した生理的指標(バイオ・マーカー)を求める研究が
行われています。
これは「自閉症」の診断において、「客観的」な判定方法を求める研究として期待もできる一方で、
わたしは一つの疑念も呈しています。
それは、「自閉症」をふくむ精神疾患は、単に生理的・生物学的な要因だけではなく社会的な要因も
含んだ概念であり、したがって診断基準を単に数量化することだけでいわゆる「客観的」な診断に
なるとは限らない、ということです。
なお私の今回の解説の全文は、以下のJIJICOのサイトに掲載されています。
http://jijico.mbp-japan.com/2016/04/14/articles19821.html
村田 晃(心理学博士 PhD University of Denver USA)
(臨床心理士)