- 加害者家族の責任とは – について本日(10月22日)掲載開始
– 「落ち着け」は厳禁?「不安障害」患者への対応注意点 – と題する私の解説記事が、時事解説
サイト(JIJICO) に掲載中です。
不安障害とは、簡潔には「過剰な不安や心配が持続し、日常生活に支障を及ぼす状態」と定義でき
ます。具体的には、対人関係などの社会的場面で起きる「社会不安障害」などがあります。
この解説での私のポイントは、不安の高い状態が続き日常生活に影響が出てくるようであれば、医療
的な措置が必要ですが、ただ不安というのはストレスに対するごく普通の反応であり、したがって不安
自体が即悪いということはない、ということです。
それどころか、逆に不安は、危険を察し回避する反応として人が生きていく上でなくてはならないと考え
られる、ということです。
また、不安障害の背景には、単に生理的要因だけでなく、文化や価値観など社会的要因も大きく作用
しており、したがって不安障害の発現は地域や時代によっても左右される、ということです。
例えば、他人の目や評価を過度に気にしてしまういわゆる「対人恐怖症」は、社会的に特定の行動が
強く期待される文化に住む日本人に特徴的な恐怖症、と位置付けられています。そのため「対人恐怖症」
はそのまま「Taijn kyofuso」として学術用語になっています。
結論として、単に不安を敵視し回避したり無くすという発想でなく、、「不安は生きる証」と受け止め、
「不安と共に生きる」という考え方が、逆に不安な気持ちを和らげるのにつながるのではないか、という
ことです。
私の今回の解説の全文は、以下のJIJICOのサイトに掲載されています。
http://jijico.mbp-japan.com/2015/10/17/articles18634.html
村田 晃(心理学博士 PhD University of Denver USA)
(臨床心理士)