- 加害者家族の責任とは – について本日(10月22日)掲載開始
– eラーニングで「うつ」対策、マンガの効果に期待 – についての私の解説記事が、時事解説サイト
(JIJICO) に本日(2月22日)掲載されました。
これは、最近は発表された東京大学の研究チームによる、「インターネットを使った認知行動療法に
基づく学習プログラムが、うつ病対策に効果があった」との研究結果についての解説です。
この研究の注目すべき点は、学習プログラムに「マンガ」を使い、学習者に理解しやすくしたことです。
(ちなみにeラーニングとは、コンピューターなどの電子機器を使った教育学習方法のことです。)
心理療法の一種である認知行動療法がうつに効果がある、とのことは最近よくいわれていますので、
ご存知の方も多いと思います。ただ問題は、認知行動療法は誰にでも向くとは限らないことです。
というのは、認知行動療法は「非合理的な考え方(認知)」がうつの原因と考え、うつを治すためには
その「非合理的な考え方(認知)」を一つ一つ実証的に確認し、考え方の誤りを正していくことが必要、
とするものです。そのため、多くの課題や宿題が出されます。
ところが、うつの人の場合、思考力やエネルギーが既にかなり低下しているわけですから、このような
作業自体が負担になる可能性があります。
その点、その学習プログラムに「マンガ」を使えば、よりたやすく内容が理解でき、学習が進む可能性
があります。
また、「笑いが精神的健康にいい」ことを踏まえて、マンガの大きな特徴である「ユーモア(おかしさ)」を
更に活用すれば、もっと効果的になることが考えられます。
私の今回の解説の全文は、以下のJIJICOのサイトに掲載されています。
http://jijico.mbp-japan.com/2015/02/22/articles16295.html
参考:東京大学の研究チームによる研究論文の要約
日本語 http://www.m.u-tokyo.ac.jp/news/admin/release_20150113.pdf
英語 http://journals.cambridge.org/action/displayAbstract?fromPage=online&aid=9491709&fulltextType=RA&fileId=S0033291714003006
うつ心理相談センター
村田 晃(心理学博士 PhD University of Denver USA)
(臨床心理士)