ジュエリーがつなぐ絆
東京以外の最終候補地より
今回のジュエリッシュのテーマは7年後の東京開催が決まったオリンピック。4回シリーズの最終話です。橋本さんのメダルのお話し、小俣さんのゴールデンパールのお話し、弥生さんのティアラのお話しに続き、何をお題に書こうか本当に悩んだのですが、東京と共に最後まで2020年オリンピックの候補地としてしのぎを削ったトルコとスペインにまつわる宝石のお話をさせていただきます。
え!トルコで採れない!?
トルコの宝石と言えば頭に浮かぶのはトルコ石!という方もいらっしゃるかと思いますが実はトルコ石はトルコで採れる宝石ではありません。のっけからがっかりな感じですが、トルコの隊商によってもたらされたとか、トルコを経由して流通したということからその名がついたという諸説があります。由来はともあれ、有名宝石の中で国の名前が宝石名にとして定着しているのはトルコ石だけと覚えておくとちょっとした楽しいエピソードと言えるでしょう。実際のトルコ石は現在急激に枯渇しており、特に良質なトルコ石が採れるアメリカのアリゾナ州でも殆ど産出が見られなくなったと言われています。
アンダルシアに憧れて?
そして、もう一つの候補地だったマドリード。その南方にあるスペイン・アンダルシア地方で産出したのがアンダリュサイトという宝石です。あまり有名な宝石ではありませんが、宝石ファンの心をくすぐる美しさで、この地で産出した事が名前の由来と言われています。グリーンから茶褐色、ピンク色に近いものまで様々な色調が見られる宝石ですが、多色性が強く角度によって異なる色が見え隠れするのが楽しい特徴です。同じ宝石の中でもかなり色のバリエーションが豊富なのでどの色も美しいのですが、ピンクに近いアンダリュサイトの色調は熟成されたシェリー酒の色調を思わせ僕は大好きです。スペインの大地や環境が生み出したシェリー酒とアンダリュサイトの色調が似ているというのは何となくロマンチックな気がするからです。
先の2012年のオリンピックでは204の国と地域から、11,000の人たちが参加したそうです。2020年の東京でも様々な国から集まった選手たちの、宝石に負けないくらいのたくさんの輝きが誕生することを楽しみです。
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