ジュエリー修理　ネックレスが切れた！

「ジュエリーメンテナンス」でも最も多いご相談がチェーンの修理です。おうちに帰ってきてネックレスを身に付けていることを忘れて洋服を脱いで、うっかり切らしてしまったというような経験のある方も多いのではないでしょうか。



でも、「チェーンが切れた」といってご来店になる方のネックレスを見ると本当は切れてはいない事もよくあります。一見切れたように見えるのですが、多くのチェーンは繋ぐ部分に小さな小さな輪っかがあり、その先端はよく見ると接合していません。これは、ぐっと引っ張るとネックレスそのものが切れてしまう前にそのパーツが開くようにするためです。切れる前にその輪っかが開いて外れるといった感じです。この場合は、ほとんど修理の価格もかからずお直しする事が出来ます。※ただしトップが小さい（ダイヤモンドのプチネックレスのような）ものの場合はあえて開かないようつなげてある場合もあります。

一方、そのつなぎ目ではなくネックレスの途中で切れてしまった場合は、切れた部分を繋ぎ合わせる加工が必要になります。極力目立たないように修理をするのですが、チェーンの種類によっては繋ぎ合わせた部分が目立ってしまうのでやはりチェーンはなるべく切れないように気を付けた方がよいですね。
偶然、引っ張って切れてしまう時は仕方がありませんが、出来るだけそうならないように少しアドバイスを。

ネックレスを外した後は、身に付けている時と同じように口を閉じておきましょう。開いたままにしてしまうと気がつかないうちに絡まってしまいます。いざという時に身に付けようとして絡まった状態を直そうとして切れてしまうという事もあります。

そして、もうひとつペンダントトップのついたネックレスはなるべくチェーンとペンダントトップがぶつかりあわないようにしまいましょう。デリケートな宝石や美しく磨きあげられた金属部分にチェーンがぶつかるとキズがついてしまうからです。

一番身近なだけに、ついつい簡単にしてしまいがちなペンダントネックレスの、しまい方やお手入れもほんの少し気を配ってあげると、きっとこれまで以上に綺麗に輝いてくれると思います。これまで外して、小さな宝石箱にクシャっとネックレスをしまっていた方は是非、今日から試してくださいね。

◇◆◇『Jewelish～輝く願い～』より◇◆◇
『ジュエリーがつなぐ絆！』
※このコラムは『Jewelish～輝く願い～』より嶋直樹が執筆したものを加筆、編集したものです。『Jewelish～輝く願い～』はジュエリーコーディネーター1級有志4人が集い、それぞれの強みを活かしてジュエリーを纏う喜びをお伝えするリレーエッセイ。ジュエリーと皆様を。素晴らしい関係を紡ぐお手伝いをする「ジュエリーコーディネーター」より、ジュエリーの魅力を発信していきます。

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