リスニングの真実/苦手が満点に
当時高2生だった女子生徒のAさんからメールを頂いたのは、ようやく豪雪のショックから立ち直りかけていた本年2月中旬のことでした。
「英語が苦手なので、とても授業について行くのに苦労しています。」との一文が胸に迫りました。一気に難化する高校英語。あれよあれよという間に訳が分からなくなり、自分を見失い、艱難辛苦の中で喘いでいる生徒さんは少なくありません。
すぐにお送りした返信です。
「高校での2年間はなかなか大変だったのではないかと思います。当館には英語で苦労なさっている多くの高校生がいらっしゃいますが英語は正しく学べば必ず身に付けられる楽しいものです。英語はただ丸暗記するものでも、ただ問題集をやるものでもありません。英語は「分かる」ものです。なぜそうなるかの全てに理由と道筋があります。出来ないと思い込んだ生徒さんにも一から考え方をお教えし、道を歩み直すと見事に仕上がり、笑顔が戻ります。自分を信じて頑張って下さい。」
ややあって、通うにはやや厳しい早目の時間帯が空きました。月途中でしたが急いで連絡を取ってみました。「ちなみに今月23日からご受講が可能です。今年は受験生でもありましすし1回でも早くお出でになられたら如何でしょうか。」すぐに「23日から受講したいです」との返信がありました。熱い思いがひしひしと伝わってきます。そして切羽詰まった思いも・・。
初回の授業をご一緒してみて驚きました。凄いのです!超賢いのです!回転の速い思考力も素晴らしいですし文脈を掴み取る言語センスも抜群です。多くの情報を綺麗にテキパキとノートに整理する処理能力も極めて高度です。そして何より、道を切り拓かんとする真摯でひた向きな向学心も立派のひと言です。
「今まではご苦労が多かった英語かも知れませんが、これからは変わります。必ず道が開けます。ご自分の才能に自信を持って下さい。楽しみに頑張って下さい!」というメールをお送りしました。彼女からは「最初緊張していましたが楽しかったです。英語これからがんばります!」という力強い返信が来ました。
今年は受験生ですので受験に直結する濃密な内容を中心に受講を重ねていきました。そんな折、彼女がふと漏らした言葉に驚きました。「準1級と2級を受けるんですけど・・」「え!?」
一般論で言いますと英語が苦手な人は英検を受けたがりません。「英語が苦手で授業についていくのが・・」と仰っていた彼女の変貌ぶりに驚いたのです。しかも2級のみならず準1級まで!日一日と育っていく新芽のように受講のたびに英語力を高めつつあった彼女ではありますが、自ら進んで難関に志願するほど「立ち向かう心」を築いておられたことに感動しました。長文解法や語彙力は既にかなりの取り組みをしていましたが更に英検対策に特化したライティング技術の徹底対策などを織り込みながら試験に備えました。
実は「2級は受かるだろうが準1はちょっと無理かな、次回の10月なら何とかなりそうだが・・」と思っていたのです。ところが何と本日お出でになった彼女の口をついて出た御言葉は「先生、両方とも受かってしまいました」
おおおぉぉーーー やったーーーー!!!
海綿が水を吸収するかの如く才能を開花させつつあった彼女ではありますが、「授業に付いていけないほど英語が苦手」と仰っていた彼女です。よくぞ短期間でここまで、という熱い感動を禁じ得ませんでした。早速に2次対策を行なっていますが盤石の仕上がりぶりです。間違いなく合格します。楽しみですね!
追記
2次試験も合格されました!
合格率15パーセントの超難関です。
凄いです!
おめでとうございました!!