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浪人力

上野伸彦

上野伸彦

    
   
センター試験も一段落し、いよいよ国公立2次出願が始まりました。
当館の生徒さん方も各々の信ずる道へ向かって次なるステップを踏み出していらっしゃいます。

本年のセンター試験に関しもう御一方の事例を紹介してみたいと思います。

B君は浪人生です。
実は現役時代、地元の国立大学の後期試験に合格なさっておられます。
ちなみに富大の合格ラインは得点率で65%から70%ほどです。
大学入試で7割も取り切るのは並大抵ではありません。国立大学の合格が容易なことではないのは周知の事実です。
それだけに折角受かった国立大を蹴ることは、普通に考えれば「勿体ない」ことであり「勇気のいる」ことであろうと思うのです。
ちなみに親御さんは「富大でいいのに」と思っておられましたし御婆様は「折角の富大に是非入ってもらいたい」と願っておられたそうです。

しかし、100年もの長い長い人生をどう生きるかは人それぞれの価値観や人生論です。
何より大切なことは「死ぬときになって人生を振り返った時」、悔いのない人生を送ったと言い切れるかどうかです。
言い換えれば、人生に於いて大切なことは「いつ行くか」、つまり早いか遅いかではなく納得のいく生きざまを貫いたかどうかです。

一般論として浪人生は圧倒的な学力を身に付けます。
現役生が3年間かけて準備するものを浪人生は4年間かけて準備するのですから、それだけを普通に考えても学力に差異が生ずるのは自明です。
加えて浪人生には「背水の陣」、「自ら虎穴に飛び込んだ」覇気があります。
あえて困難な道を自ら選んだ人間力は現役生には手の届かない凄みを持つものです。

しかし、それでもです。
浪人して本当に伸びるのだろうか、本番のプレッシャーで道を踏み外さないか、などなど一抹の不安がないと言ったら嘘になります。
増してや傍で見守る親御さんの御心配には計り知れないものがあります。

国立大後期合格を蹴って浪人を選んだB君のセンター英語は184点でした。
本年は英語の平均が7点下がっていますので例年並みに当てはめれば191点相当です。

7割レベル(140点ランク)の富大を蹴って臨んだ苦難の浪人生活・・
苦しい時も辛い瞬間もあったと思います。

しかしそれら全てをはじき返した「浪人力」の面目躍如でした。
おめでとうございます!






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