雪洞(ぼんぼり)張替シーズン到来
令和6年能登半島地震から2年が経過しました。
被災された皆様に、改めまして心よりお見舞い申し上げます。
当店、岩崎精正堂では、令和8年1月3日(金)より、震災で傷ついてしまった掛軸や屏風、陶器などの「修復相談」の受付を開始いたします。
「蔵で泥をかぶってしまった」
「雨漏りでシミができてしまった」
「壊れてしまったけれど、捨てられない」
そのようなお品物がございましたら、まずは一度ご相談ください。
■ なぜ今、相談会を開くのか —— 私たちの想い
震災後、私たちは「文化財レスキュー」の活動に携わり、被災地である石川県(氷見市、輪島、七尾など)で多くの惨状を目の当たりにしました。
そこで見たのは、歴史ある貴重な品々や、ご家族の大切な思い出が詰まった品が、泥にまみれ、雨に濡れ、「どう処置していいか分からない」「もう直せないだろう」という理由だけで廃棄されていく姿でした。
「直せばまだ使えるのに……」
「未来に残すべきものなのに……」
救えたはずのものが失われていく光景は、表具師として、また文化財保存に携わる者として、言葉にできないほど辛いものでした。
公的な「文化財レスキュー」はどうしても敷居が高く感じられたり、手続きが複雑だと思われがちです。また、今日まで家の片付けや生活の再建に追われ、美術品のことは後回しにならざるを得なかった方も多いことと存じます。
「どこに相談すればいいか分からない」という声に応えたい。
ご家族の歴史や思い出が刻まれた品を、諦めずに未来へつなぎたい。
その一心で、震災から2年という節目を迎える今、改めて「修復相談」の窓口を設けることにいたしました。
■ 確かな技術で、思い出に寄り添います
相談をお受けするのは、この道35年以上の店主・岩崎正克と、アメリカで最先端の古美術保存・修復を学んだ長男・太成です。
伝統的な表具の技術と、保存科学の知見を合わせ、「文化財に限らず、暮らしの中で受け継がれてきた品」の修復をご提案します。
専門的な価値があるかどうかは問いません。お客様にとって「大切に残したいもの」であれば、それが私たちにとっても守るべき宝物です。
■ ご相談について
被害を受けた掛軸、屏風、茶道具、陶器(金継ぎ等)など、美術工芸品全般のご相談を承ります。
• 受付開始日: 令和8年1月3日(金)より
• 受付期間: 3月末日まで(予定)
• 費用: 相談は無料です(修復が必要な場合はお見積もりいたします)
• 対象: 被災した美術品、工芸品、思い出の品
• ご紹介できること: 状態の確認、応急処置のアドバイス、本格的な修復の提案、専門外の分野であれば信頼できる職人の紹介など
【お問い合わせ方法】
まずはお電話、またはメールにてご連絡ください。
電話番号 0763-82-3529
メールアドレス iwasaki.seishodo@gmail.com
皆様の心の復興の一助となれるよう、誠心誠意対応させていただきます。



