手足口病について

手足口病の原因は何ですか？

コクサッキーウイルス、エンテロウイルスやエコーウイルス等が
原因となるウイルス感染症です。経口感染がほとんどで時に飛沫感染もあります。

どんな症状ですか？

夏季に流行します。
皮膚では手足に楕円形の小さい水ぶくれがみられます。
水ぶくれの周囲には赤みを伴い、長軸が指紋の方向に沿っているのがみられます。
口の粘膜にも水ぶくれができ、浅い潰瘍を作り痛みを伴うことがあります。
乳幼児ではオムツの中やひざ、ひじ、おしりなどにも発疹がみられることがあり、
これらの部分では赤いぶつぶつが見られることが多いです。

治療は何をしますか？

皮膚症状は10日ほどで治りますので、通常経過観察でよいです。
発熱など全身症状がある場合は対症療法をおこないます。
全身症状は良好なことが多いですが、エンテロウイルス71が原因の場合は
時に無菌性髄膜炎を合併することがあるので注意が必要です。

日常生活で気をつけたらよいことはなんですか？

うがいや手洗いをよくすること。
便中にウイルスが出ますので、とくにおむつ替えをしたら
よく手洗いをしてください。

登園・登校してもよいですか？

口内の発疹で食事がとりにくい、発熱、体がだるい、下痢、頭痛などの症状がなければ、
学校を休む必要はありません。
（日本臨床皮膚科医会、日本小児皮膚科学会、日本皮膚科学会、ならびに日本小児感染症学会
による皮膚の学校感染症に関する統一見解より抜粋）

手足口病にかかった後に爪が剥がれてきたときは

手足口病に罹って１～2ヶ月後に爪が根元の方から先に向かって剥がれていき、
とれることがあります。ウイルスにより爪の根元部分にある爪母の機能が
障害されるため起こるのではないかと考えられています。
爪は無理にはがさず、割れた部分などを引っ掛けないよう保護したり、
軽く整える等してください。

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