コラム
金属アレルギーについて
2012年11月3日 公開 / 2014年12月6日更新
金属アレルギーというとピアスやネックレス、指輪をした部分が
かぶれるというイメージをお持ちの方も多いと思います。
それ以外にも金属のビューラーでまぶた部分のかゆみ、湿疹ができる
ファンデーションの金属での顔のかぶれ、ジーンズのボタンの裏側や、
ベルトのバックルの金属でおへそ付近がかぶれる、
携帯電話の金属部分で利き手や耳~ほほ部分の
かぶれがおこる
ポケットに入れたコインで太もも部分がかぶれるなど
直接金属がふれる部分に発疹が出ると
原因に気がつかれやすいのですが、
直接金属がふれていない部分に発疹が出る場合があります。
歯科金属から溶け出した金属イオンが吸収されて
症状をひきおこす場合や、
金属アレルギーのある方が摂った食物の中の微量金属で
皮膚に発疹がでる場合などがそれにあたります。
この場合手足に慢性に水疱や膿疱ができることを
繰り返す掌蹠膿疱症を生じたり、
手足に角化性の湿疹(手のひらや足の裏の皮膚が硬くなり
かさかさしたりひびわれたりする)を生じる場合や
汗疱型湿疹(手や足に小さい水ぶくれがでて皮がむける)、
貨幣状湿疹(丸い少しじゅくじゅくする湿疹が
からだや腕下肢などにでる)などの原因になっている場合があります。
アトピー性皮膚炎の悪化に関与している場合もあります。
金属アレルギーが疑われる場合はパッチテストで原因金属を調べます。
パッチテストは背中に金属の試薬を
専用のテープにのせてはり
48時間後と72時間後、1週間後に判定します。
貼った部分が赤く反応していれば陽性です。
原因となった金属がわかったらそれをさけるようにします。
食物中の微量金属は例えばニッケルはチョコレート、豆類、海草、
タバコなどに多く含まれています。
金属アレルギーにより症状が出ていると摂取を控えることにより
皮膚症状が改善する場合があります。
高岡市 皮膚科・美容皮膚科 皮膚科ちえこクリニック
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