ニキビの新しい薬
少し前ににきびは皮膚科へ~というTVCMが入っていましたが、
いまだに受診された患者さんから
「ちょっと聞いてみるんですけど、うちの子高校生なんだけど、にきびひどいんです。
にきびって見てもらえるんですか?」と尋ねられることも結構ありまして、
どうもにきびの方は、医者にかからず化粧品や市販薬を使用して自己流で治療し、
治らないと悩んでいたり(親御さん方がまわりでやきもきされていたり)、
こじらせてしまっている方が多いようです。
化粧品などはよいものであっても万人に合うように作られているわけではありません。
自分の肌質にあうものを選ばないとかえってトラブルの原因になります。
またにきびにはしろにきび、くろにきび、化膿したもの、にきび後の赤みしみ、
へこみなどいろいろな状態がありますので、現在のにきびの状態にあった治療を
しないと効果がありません。
まずは皮膚科専門医を受診して診断を受けてから適切な治療をしていただければと思います。
現在は保険適応でも良い薬がでています。中でもにきびの予防効果がある薬として
ディフェリンゲルがあります。
ディフェリンゲルは毛穴のつまりを解消することにより、
にきびを初期の段階で治したり予防したりする薬です。
使い始めにひふの乾燥や刺激感、赤みがでることが多いので
結構びっくりして治療を中断してしまう方もおられますが、
刺激症状はしばらくすると落ち着いていきます。
また効果が出るまで少し時間がかかる場合もありますので
保湿の工夫などをしながら治療を継続する必要があります。
ディフェリンゲルを上手に使用するポイントとして
以下に示す1、2、3メソッドが提唱されております。
①1日1回寝る前に患部に適量を塗ります。
医師に指示された通りに塗ります。
顔全体に使う場合の量は人差し指の第一関節の長さ(1FTU)ぐらいです。
②使いはじめに皮膚刺激症状が現れやすいので使用開始後
2週間以内に再度診察を受けましょう。
赤みや乾燥などの症状は使いはじめて1~3週間で現れ、
使い続けているうちに軽くなっていきます。
刺激症状をやわらげるためには保湿をしっかりします。
③ディフェリンゲルの効果は使い続けているうちに
少しずつ現れてきます。
まずは3ヶ月を目標に焦らないで治療を継続しましょう。
初めのうちは刺激が出たり、かさついたりしてこの薬あわないと思われることも
あると思いますが、継続していくうちに少しずつ改善していくことが
多いので、通院を続けながらしばらく治療を続けてみていただければと思います。
この他当院では治りにくいにきびの治療として保険外治療となりますが、
ケミカルピーリングやライムライト、レーザーによるにきびの赤みの治療も行っております。
ビタミンC誘導体ローションやピーリング石けん、
にきび用の化粧品などのホームケア用品もありますので
にきびでお悩みの方はお気軽にご相談ください。
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皮膚科治療のプロ 梶澤知恵子