コラム
帯状疱疹(たいじょうほうしん)
2012年3月22日 公開 / 2019年10月23日更新
帯状疱疹は水痘帯状疱疹ウイルスが原因でおこります。
子供の頃などに水痘(みずぼうそう)に罹って治ったときに神経節にウイルスが残ります。
風邪を引き体調が悪かったり、過労やストレスなどがきっかけとなり
免疫力が低下すると潜んでいたウイルスが再活性化して帯状疱疹を発症します。
50歳から70歳位の高齢の方に多くみられますが、
すでにみずぼうそうにかかっていれば誰でもなる可能性があり、子供でもなる場合があります。
胸から背にでることが多いですが顔や頭にもおこります。
神経の走向にそって通常体の片側に帯のように発疹が出てきます。
はじめは発疹がでず、ピリピリとした神経痛のようなの痛みのみのことも多く、
しばらくしたら痛みのあった部分に赤いぶつぶつや水ぶくれができてきて
帯状疱疹と気づかれる場合も多いです。
初期の頃は痛みのために湿布を貼り、出現した発疹を湿布のかぶれなどと
間違われて来院される方もよく経験します。
赤い発疹→水ぶくれ→かさぶたとなってなおります。
神経痛を伴うことがあり、それが長く続くこともあります。
治療は抗ウイルス剤の飲み薬を使います。
症状がひどかったり免疫力が低下している患者さんは入院の上点滴加療する場合もあります。
塗り薬は皮膚の状態に応じて使用します。
神経痛には痛み止めやビタミン剤、漢方薬などを使用します。
近年帯状疱疹後神経痛の治療にリリカカプセルが使用されるようになっています。
早い時期での治療開始が神経痛を残さないためにも大切です。
おかしいなと思ったら早めに皮膚科を受診してください。
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