ライフスタイルが変わるリモートワークスペース

松浦千代美

松浦千代美

テーマ:暮らしの中のワークスペース

NTTドコモが勤務場所は自宅を基本とし、オフィスに出社する場合は「出張扱い」
にするというルールを導入するという発表がありました。
居住地に関する制限もなくし、国内であればどこにも住んで良いとの事です。
私達の働き方は、今後大きく急速に変わっていきそうです。

リモートワークでライフスタイルの見直し



通信環境


働き側から考えるリモートワークのメリット

・単身赴任、転勤がないので家族とのふれあいの時間が多くなる。
・居住地の制限がない場合は、自分の趣味や暮らし方にあった場所で生活が
 出きる。
 働き方が変わると、自分や家族の「暮らし」も変わって来ます。

働き側から考えるリモートワークで困ること

・独立した自分の仕事スペースは現状の「住まい環境」では確保が難しい。
・時間のON・OFFの切り替えが難しい。
・家族にも迷惑をかけることが出てくる。
・家族の声や、生活雑音など集中して仕事モードに入れない。など

我が家の自宅リモートワーク

私も5年前、主人のリモートワークが始まった時に、自宅を事務所兼
打ち合わせスペースにリノベーションしました。夫婦二人の暮らし
になったこともあり、4LDKを2LDKにし、元々の主人の6畳の書斎
を10畳に広げ、二人の仕事部屋としました。
以前はレンタルしていた事務所に通勤し、職場としていたので自宅を
ワークスペースにすることで、今までのような活動が出来ない不安が
多くありました。

例えば
・インテリアコーディネーターという仕事柄、マンションの限られたスペー
 スの中で、物件ごとに増えていく実物サンプルや資料の置き場所を多く確
 保できるのか?
・お客様との打ち合わせを自宅でどうするのか?
・メーカーの営業さんや業者さんなども訪問を遠慮して、情報入手が難しく
 ならないか?
 など。

 

実際に自宅でリモートワークのスタート

・お客様、業者さんとの打ち合わせは、オンラインが可能な場合はオンライ
 ンに切り替えた。
・職・住接近の生活で自分自身が自由に使える時間が増えた。
・サンプルはWebで確認し、必要な物だけを取り寄せるようになった。
・ペーパーレスを心がけ、資料は出来るだけPC内に納めるようにした。
・独立した仕事部屋は、家族が居るリビング・ダイニングの「暮らしの空
 間」との区別が出来た。
・休憩を仕事場でない場所で取ることで、スウェーデンの「フィーカ(Fika)」
 みたいに気分をリフレッシュする時間を作ることが出来るようになった。
・長時間の打ち合わせが必要なお客様、業者との打ち合わせにはレンタルス
 ペースを契約し、利用した。
・要望があれば私自身のリノベーションを実際に見て体験しながら、新築や
 リノベーションの打ち合わせをリビング・ダイニングで出来るようにし 
 た。
・コーヒータイムには花の水やりとか自分時間に充てることも出来た。
・見えていなかった業種が違う夫の仕事に対する姿勢や仕事の内容、考え方
 が理解出来るようになった。

 と、当初リモートワークになった時の不安は色々と解消されました。

自宅仕事スペース

今後も増加するリモートワーク

コロナ禍で根付いた「リモートワーク」ですが、実際に今後
も多くの企業や個人事業者にも取り入られるようです。


NHK調査

▷引用:NHK 6月20日 首都圏ナビ


今後もリモートワークが継続や増加になると、自分の「働く場所」の環境
整える準備が必須になります。

リモートワークに必要なスペース

では実際にリモートワークに必要なスペースってどのくらい必要でしょうか?
◆予備の一部屋(4.5畳~6畳)を使える環境の場合
 
・デスク、PCなどの通信機器類が置けるスペース
 (最低デスクサイズW60㎝×D45㎝) 
・コピー機などの事務機器が置けるスペース
 (A4サイズ ≒W37㎝×≒D35㎝~×H≒23センチ~)
・資料、備品などの収納スペース
・その他簡易なテーブル、チェアなどの予備スペース

【メリット】
・快適なビジネス環境が作れる。
・仕事が集中して出来る。
・生活空間のリビング、ダイニングも使えるので、ランチタイムやコーヒー
 タイムを自分の時間管理で自由に取ることが出来る。
・生活雑音など気にならず、家族に迷惑がかからない。
・仕事に必要な照明の明りも操作し易い。
・オンラインでの打ち合わせに周囲の声が入らない。

【デメリット】
・住宅環境によっては外部の騒音などが気になる場合もある。
  
◆家族共有のリビング・ダイニングルーム、子供部屋を使用する環境の場合

【メリット】
・通信環境が良い場合、ダイニングテーブルをデスク替わりに使用出来る。
・リビングテーブルやコーヒーテーブルをデスク替わりに使用出来る。
・ダイニングやリビングの収納スペースの一部を自分用に使用出来る。

【デメリット】
・通信設備の確保が難しい場合がある。
・生活用品が目に入り込み、落ち着いて集中した仕事がし難い。
・自分の仕事用の収納スペースを作ろうとすると、生活スペースの収納部分
 の片付けが必要になる。
・仕事のON,OFFの切り替えが、家族の生活に左右され易い。
・リラックスを目的とするリビング用家具の使用は、PC操作など長時間の
 操作に向かない場合がある。
   
◆一人住まいの仕事部屋(1ルーム4.5畳~6畳の場合)

【メリット】
・PCや通信機器を置けるスペースの確保がし易い。

【デメリット】
 ベッドなど生活用品が目に入って落ち着きがない空間の中で仕事するよう
 になり、集中力に欠ける。

メーカーの提案プランを参考にする

 最近の家具のショールームは、リモートワークに対応出来るスペースを
 提案している所が多くなったので、どのくらいのスペースがあれば良い
 のかイメージが分かり易いです。
 将来的にワークスペースをしっかりと確保したい場合、部屋のリニュー
 アルに大金や工事日数をあまりかけずに、仕事が出来る環境と暮らしの
 両立が上手く出来そうな、参考になるプランを紹介します。
 引用:パナソニック株式会社 
    システムファニチャー 「キュビオス」カタログ
    https://esctlg.panasonic.biz/iportal/cv.do? c=6237850000&pg=1&v=PEWJ0001&d=activeOut
 


 
  
 
パナソニックダイニングルーム
◆ダイニングスペースを利用
 壁を利用したデスク&収納&インテリア
 ・ワークスペースや収納スペースの確保が出来る。
 ・棚や箱物の奥行き、巾のサイズのオーダーも出来る。
 ・市販(無印良品)の生活用品の収納と組み合わせが出来る。
 ・インテリア(小物、アート、グリーンを飾る)との組み合わせで部屋
  の生活感が薄らぎ、室内全体がグレードアップする。



一人暮らし玄関スペース

◆玄関スペースや部屋のスペースを利用
 完全な独立ではないが、目線に気を付けた高さの収納部分で区切りが付け
 られて空間が整然とし、仕事モードのON/Offの切り替えがし易い。

あなたのリモートワークスペースが「暮らしの環境」と
「仕事の環境」
を整えることで、お気に入りのスペース
に出来ると暮らしや仕事への安心感、満足度が高く
なり、心豊かなライフスタイルの実現に繋がります。

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松浦千代美
専門家

松浦千代美(インテリアコーディネーター)

有限会社悠インテリア事務所

お客様が気が付かない生活の動線を大切に安心、安全で住みやすい住環境をそして、ライフスタイルに合うインテリアエレメント、カラーコーディネートで暮らしが楽しく、快適な空間づくりの提案をいたします。

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