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松浦千代美

暮らしを楽しくするインテリアコーディネーター

松浦千代美(まつうらちよみ) / インテリアコーディネーター

有限会社悠インテリア事務所

コラム

居心地の良い部屋は照明の「あかり」でつくる

2022年2月22日 公開 / 2022年3月25日更新

テーマ:インテリアで心豊かな暮らし

コラムカテゴリ:くらし

コラムキーワード: キッチンリフォーム注文住宅インテリアコーディネート

ダイニングテーブル上のペンダント
*写真:カミーノS/ディクラッセを使用したダイニング
*撮影:花井雄也/アトリエ・フロール株式会社

居心地の良さは照明の“あかり”から


照明の要望イメージで多いのが
「ホテルのような照明」、「カフェのような照明」です。
ホテルのようなは「ベッドヘッド側」と「足元側の壁際」で
照らされる照明のことのようです。
天井に出っ張ってない埋め込み型のダウンライトと
ベッドヘッド側で部屋の明かりの調整が出来る照明で
リラックスが出来る照明のようです。

カフェのような照明というは天井から吊り下がっている
「ペンダント照明」とか、壁についている「ブラケット照明」
のことのようです。
カフェの場合は見た目のデザインが素敵!ということが
決めてのようです。

ホテルやカフェの非日常的な空間で感じる明かりは
どちらも直接光源が目に入らない間接照明で、白っぽい
明かりの色ではなく、やんわりとしたオレンジ色の照明です。
どちらも「居心地が良いと感じるあかり」です。

北欧のあかりを参考にしてみる

ディクラッセ(DI CLASSE)の照明デザイナーの遠藤道明さん
北欧ジャーナリストの森百合子さんとのトークライブ
「北欧のあかり日本のあかり」からです。
https://www.di-classe.com/
遠藤さんから
“夕日と焚火の炎”のオレンジ色の光が太古から続く光の
サイクルで、夕方になりメラトニン分泌が多くなると、自然
と眠くなる。昼間はメラトニン分泌が低く、夜になると多く
なるという身体のリズムが自然と光で調整されると言う
お話を伺いました。ろうそくの“炎”もそうです。

“炎”の揺らぎには癒しの効果もあります。
最近の生活でキャンプが人気なのも日常の疲れが“焚火”を
囲みながら炎の揺らぎとオレンジ色に癒される効果が
あるからですね。
きっとキャンプでは良い睡眠が取れて朝の目覚めが爽やか
だと思います。

森百合子さんは、北欧で訪れた家で
「この家に一体どのくらいの照明器具があるの?」と
思うくらい照明器具が多かったと驚かれたそうです。
・新聞や本を読む時の手元のあかり
・手元で手芸や作業をする時のあかり
・食事を作る場所でのあかり
・食事をする場所でのあかり
・お茶をする場所でのあかり
・窓際を照らすあかり
・家族が集まる場所

というように目的にあった照明のあかりづくりが
上手の様です。

また部屋のあかりは外の明るさに合わせて
照明をそれぞれの場所で照らすそうです。
だから夜、外を歩いても家々のあかりは外の
月の明るさとあまり変わりなく照らされているようです。

窓から漏れる優しい明かりは自分達だけでなく夜道を
歩く人にも気持ちの良いあかり、をと思う優しい気持ち
が暮しの中に根付いていると思いました。

北欧の照明器具を取り扱っているメーカーの
勉強会で「北欧ではあまりカーテンをつけなくて外
から部屋の中が見える家が多いです。
そして素敵な照明器具(高価な照明器具)は泥棒から
狙われやすい。(笑)」と伺ったこともあります。

確かにデンマークに旅行した時に感じたのは、窓に
かかっているカーテンがない家が多く、カーテンの
かかっている窓には薄手のレースのような生地で
スタイルはカフェカーテンが多かったです。
窓辺がとっても魅力的に感じ、そこに営まれている
幸せな暮らしを感じました。

北欧の照明器具の使い方の様子が素敵な写真から伺えます。

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照明器具との付き合い方、出逢い方

リビングのスタンド照明
*写真はアルル/ディクラッセを使用したリビング
“照明”はとにかく明るく、天井に1灯あれば良い。という
考えが多い日本では、
「照明が沢山あると、電気消す時めんどうくさい。」
「器具にもお金がかかりそう。」
なんて思ってしまいます。

北欧では、照明器具は特別高価な物でなくても
家族や友達から譲られた物や
骨董市などで購入した物で
楽しんでいるとお聞きしました。

「居心地の良い部屋づくり」


私がコーディネートを考える時、照明器具のデザインを
揃えると部屋が落ち着くと思いますが、自分の気に入った
器具のデザインや、サイズ、明かりの出方など、色々な
照明器具との出逢いを楽しむのも「居心地の良い部屋」
づくりのコツかもしれません。

我が家も多くの時間、天井付けの照明器具(シーリングライト)
を使用していますが、食事が終わるとブラケット照明とスタンド
に変えて夜の時間を過ごしています。
寝室に入るまでの時間だけでもそうした間接的な柔らかな
オレンジ色のあかりで過ごしています。

最初は「暗い。」と思っていましたが
その暗さに目が慣れてくるにつれて
その暗さが「居心地の良さ」に変わって来ました。

照明のあかり、見直してみませんか?
そして居心地の良い暮らしを見つけてみましょう。

この記事を書いたプロ

松浦千代美

暮らしを楽しくするインテリアコーディネーター

松浦千代美(有限会社悠インテリア事務所)

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