【徹底比較】一般NISAとつみたてNISAはどっちにすべき?選ぶ基準は●●!?

濵島成士郎

濵島成士郎

テーマ:株式投資


みなさん、こんにちは。WealthLeadの薄井です。

今回は「一般NISA vs つみたてNISA」についてお話していきます。最近では続々と増えてきているNISAユーザーですが、その波に乗ってこれから始めようと思っている方も多いと思います。そんな人が必ずつまずいてしまう大きな壁が、一般NISAとつみたてNISA、一体どっちにすればいいのかわからない、という点です。これでお悩みの方はとても多いと聞いています。
このコラムでは個人的な考えですが、どんな人にどっちのNISAがオススメかを分かりやすくお伝えしていきます。これからNISAで投資を始める方はぜひ参考にしてください。

始めに、改めてNISAがどんな制度だったのかを振り返ってみましょう。

<NISAとは>

通常、株式や投資信託などの金融商品に投資をした場合、これらを売却して得た利益や受け取った配当に対して約20%の税金がかかります。
NISAは、「NISA口座」と呼ばれる特別な口座内での取引に限り、毎年一定金額の範囲内で購入した金融商品から得られる利益が非課税になる、つまり、税金がかからなくなる制度です。2014年1月に制度がスタートして、一般NISAとつみたてNISAを合わせて今では全国1,120万口座の方がご利用中です。日本の人口がおおよそ1億2千万人なので、10人に1人がNISAで投資をしているということになります。

NISAには、成年が利用できる一般NISA・つみたてNISA、未成年が利用できるジュニアNISAの3種類があります。
このうち一般NISAとつみたてNISAは年間でどちらか一方しか使えません。

一般NISAとつみたてNISAも詳しく見てみましょう。
現時点での制度を分かりやすく表にまとめてみました。こちらをご覧ください。

ざっくり「投資方法と対象商品が幅広く、年単位の非課税投資枠が大きいのが一般NISA」、「年単位の投資枠は小さいが非課税期間が20年と長いのがつみたてNISA」と整理すると分かりやすいと思います。つみたてNISAの具体的な対象商品は金融庁のホームページ「つみたてNISAの対象商品」から確認ができます。

参考までにですが、一般NISAはいったん2023年に終了し、2024年からは新NISAへと名前を変え、移行することになります。新NISAを詳しく知りたい方はこちらのコラムをご覧ください。新NISAの複雑な仕組みや制度の内容について分かりやすく解説しています。
【超複雑】新NISA(ニーサ)徹底解説!一般NISAとの違いは?2024年からの変更点は要チェック!
https://mbp-japan.com/tokyo/wealthlead/column/5110115/

2022年8月現在。NISAの投資上限の引き上げや、投資期間の恒久化が議論されています。
2022年の年末には発表があるそうなので、その時にはまたコラムにして解説したいと思います。


<どっちのNISAにすればよいか>

このようにそれぞれのNISAには特徴があります。でも自分がどっちに適しているかなんて判断するのはすごく難しいですよね。なので、今回、私の個人的見解で、今お悩みの方がどっちのNISAを選べばよいかをお伝えします。
ずばり基準となるのは「45歳」。
45歳未満の方はつみたてNISA。45歳以上の方は一般NISAを利用するのが良いと考えています。

その理由も併せて解説していきます。
先ほどの制度説明にもあったように、期間が短いのが一般NISA、長いのがつみたてNISAとなっています。

ライフプランを考えたときに20代や30代の人は、結婚、出産、自宅購入など人生の大きなイベントがこれから控える方も多く、まとまったお金が必要な方も増えてきます。そのため、手元にある程度、いつでも使えるお金を置いておく必要があります。
そのため、家計に無理なく、毎月少額だったとしても長い期間で資金を育てていくのがベターと考えます。
これに最適なのがつみたてNISAです。毎年40万円と少額ではあるものの、最長で2042年まで、今年始めれば20年間となりますので、現役世代として働きながら、総額800万円投資することができます。
今20代、30代の方の20年後は40代、50代。その時に資金に余裕ができればお子様の大学進学費用などに充当することもできますし、人によっては余裕のあるセカンドライフを視野に入れることも可能です。

しかし45歳を超えてくるととそうはいきません。公的年金を受け取る65歳が徐々に迫ってきています。加えて、ご自身がいつまで健康でいられるかも不安になってくる人も多いのではないでしょうか。
そんな中で老後資金を貯めるには、よりストイックな方法を選んでも良い時期といえます。そういった方はつみたてNISAでじっくり資金を育てるよりも、一般NISAで期間は短くとも上限額いっぱいまで投資をすることが理想的です。
とはいえ、リスクを冒しすぎて資金が減ってしまうと立て直しができない年齢でもあります。ご自身の収支状況と生活状況をよく見て、バランスの取れたリスク管理をすることがより求められます。損か得かだけで判断せず、リスクもしっかりと考慮して投資先を選ぶようにしましょう。
もし資金が必要になった場合にはNISAはいつでも解約ができますので、解約して充当することができます。解約するときによく考えがちなのが、残りの非課税期間がもったいなく感じてしまうということです。
つみたてNISAの場合、残りの非課税期間が十数年もあるとちょっと踏みとどまってしまいがちですが、一般NISAであれば、長くても残り4年とか2,3年ですので比べてみれば、負担は軽減するかと思います。

このように、もし今、一般NISAか、つみたてNISAかでお悩みの方がいれば、ご自身の年齢で判断することも1つの手段です。今回はあくまで私の個人的見解として「45歳」を基準にしましたが、実際に投資する際には、自分のマネープラン、ライフプランに適した「自分のルール」を作り、それをしっかり守って投資するようにしましょう。
今回のコラムが皆さんの投資ライフの参考になれば幸いです。

それではまた次回のコラムでお会いしましょう。

このコラムはYouTubeでも解説しています。ぜひご覧ください。

リンクをコピーしました

Mybestpro Members

濵島成士郎
専門家

濵島成士郎(ファイナンシャルアドバイザー)

株式会社WealthLead(ウェルスリード)

個人の資産運用のみならず企業経営者を財務、税務、法律、経営面でも支えることができる金融のエキスパート、日本証券アナリスト協会認定のシニア・プライベートバンカーによる真に顧客の側に立ったアドバイザリー。

濵島成士郎プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

関連するコラム

プロのおすすめするコラム

コラムテーマ

コラム一覧に戻る

プロのインタビューを読む

真にお客さま側に立つファイナンシャルアドバイザー

  1. マイベストプロ TOP
  2. マイベストプロ東京
  3. 東京のお金・保険
  4. 東京の資産運用
  5. 濵島成士郎
  6. コラム一覧
  7. 【徹底比較】一般NISAとつみたてNISAはどっちにすべき?選ぶ基準は●●!?

濵島成士郎プロへの仕事の相談・依頼

仕事の相談・依頼