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原油価格の高騰が止まりません。
イギリス北部で採鉱される北海ブレント原油先物は一時、1バレル139ドル台に急伸。2008年7月の史上最高値147.5ドルに接近しました。
アメリカのブリンケン国務長官が同盟国と協調して、ロシア産の原油の輸入禁止を検討していると明らかにしたことで原油高騰に拍車がかかっています。
ロシアは国家収入の大半を原油やガスの輸出によって賄うため、「より効果的な制裁になる」とし、発動する場合には同盟国やパートナー国と同時に実施する方針を示しました。
ロシアのエネルギー輸出への制裁については輸入国の欧州も打撃を受けるため、対象からは除外されていました。
仮にロシアからの原油が途絶えることになれば世界需要4%に相当する規模の不足になると試算されています。
実際にロシア依存の高いドイツについては「現時点ではロシアからの輸入停止については計画していない。」と制裁には慎重。
イギリスも現在安値で取引されているロシア産の原油を英石油大手シェルが購入したことをウクライナに「ロシア産原油にウクライナの血のにおいを感じないのか」などと痛烈に批判されています。
ロシアへの制裁を強化すれば原油高騰からインフレに拍車がかかり、強化しなければロシアは止まらない。
世界は苦しい選択を迫られています。
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