【現金商売における資金使途を考える】

中野裕哲

中野裕哲

テーマ:起業

表題の現金商売とは、売上の大半を現金で回収できる業種のことを言います。
一般的には、「飲食店」・「理美容室」が代表的です。

融資審査において大事なことは資金使途です。目的のない資金は融資されません。
運転資金は売上を上げてから売掛金が入金になるまでに時間がかかり、その間に支払わなければならない資金が不足してしまうため、卸売業や建設業ではこのように運転資金として融資を受けることが多いです。

一方で、飲食店や理美容院は売上が上がったらすぐに現金が手に入るため、融資を受ける必要がないのでは?と銀行員に見られやすいです。

上記のような現金商売を中心にする事業態で想定できる資金使途を複数挙げてみます。

●飲食店の厨房機器等、新たに設備投資を行う
●新規出店における設備投資や家賃、人件費などにかかる諸経費
●クレジットカード決済の割合が多く、入金までに日数がかかるので資金が必要
●理美容室でヘアワックスやシャンプー等、販売用商品仕入れが発生する

あくまで一例となりますが、現金商売を展開している企業では銀行員に対して明確な資金使途を明示していく必要があります。創業時は明確な資金使途があると思いますが、事業をスタートさせた後に融資を受けるためには資金使途が重要になりますので、ぜひ参考にしてみてください。

・次のおすすめの記事はこちら
【金融機関が見た好ましい自己資金】

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中野裕哲
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