はじめまして。夫婦カウンセラーの三枝照子です。
夫婦問題カウンセラーの三枝照子です。
【夫婦仲改善】夫婦関係が楽になる|今日からできる改善ステップに引き続き、後編をお届けします。
夫婦関係の悪化には、いくつか共通したパターンがあります。前回の記事では、その中でも特に多い「コミュニケーション不足」と「価値観の違い」について解説しました。今回の記事では、さらに多くの夫婦に影響する ストレスによるすれ違い や 親族との関係問題 に焦点を当て、今日から実践できる改善策をまとめます。
関係改善の第一歩は、「相手を変えよう」とするのではなく、自分の言動から整える姿勢です。「相手が変わらないなら私も変わりたくない」という思いのままでは、夫婦関係は動きません。小さな一歩でも、自分から変わることで、夫婦の空気は確実に変わり始めます。
1. 子育て・仕事ストレスが原因のすれ違い改善
夫婦関係の悪化で非常に多いのが、日々のストレスからくるイライラや余裕のなさです。あなたが疲れているように、パートナーも同じように疲れている可能性があります。
● 家事分担の見直しが大きな鍵
家事が一方に偏ると、どうしても不満が積み重なります。野々村友紀子さんの著書「夫が知らない家事リスト」などを参考にしながら、見えない負担を共有し、今の分担を一度リセットして見直すことも良いでしょう。
「家事の負担」ではなく「家事をシェアする」という視点に切り替えれば、お互いの得意を活かしながら協力しやすくなります。必要であれば家事代行や宅配などの外部サービスを活用し、心の余裕を作りましょう。
● 二人だけの時間を必ず確保する
子どもが生まれてから夫婦の時間が消えてしまう家庭は多いもの。特別なデートでなくても、月に一度でも「夫婦として話す時間」をつくることで関係は安定します。一時保育預かりやご実家を頼ってでも、時間を作るべきです。
● ストレス発散方法を共有する
「ただ聞いてほしいだけ」と前置きして話すと、相手は構えずに受け取れます。散歩や映画など、二人で楽しめる発散方法を共有すると、ストレスが絆を深める時間へと変わります。
2. 親族とのトラブルでギクシャクしている場合
義実家との距離感や口出しが原因で、夫婦間に亀裂が入るケースもよくあります。この場合に最も大切なのは、夫婦が「同じチーム」であることを再確認すること。生きていく単位は「夫婦」です。
● “責めない言い方” がカギ
「あなたのお母さんが…」と言ってしまうと、相手は攻撃されたと感じます。
代わりに、「私たち夫婦としてどうするか?」という言い方にすると、対立ではなく共同作業に変わります。
● 距離感のルール作り
訪問頻度や連絡の仕方、子育てへの関わりなど、夫婦で納得した上での境界線(バウンダリー)を決めると、親族との関係が安定します。
● パートナーを優先する姿勢
夫婦の信頼関係は、「あなたが一番大事」という小さなメッセージの積み重ねで強くなります。
3. 今日からできる夫婦仲改善の3つの行動
● デートや記念日の“ミニイベント化”
大げさでなくてOK。小さな記念日を増やし、小さな思いやりを示すことが大切です。特別なことではなく、二人でカフェに行く、散歩をするなどの時間を作ることや、仕事帰りにちょっとしたお菓子やお花を買って帰るなどのサプライズも良いでしょう。要は、「相手のことを考えた時間」の積み重ねが大切なのです。
● 気持ちは手紙やメッセージに
言えないことも、文字なら素直に伝えられます。喧嘩中にも有効な方法です。お弁当にちょっとしたメモを入れるのもいいでしょう。
● 共通の趣味をつくる
ウォーキング、料理、映画鑑賞など、同じ時間を共有することで自然と会話が増えていきます。また、夫婦共通の友人ができることも、二人で趣味をつくることのメリットです。
4. どうしても難しい時の選択肢
努力しても改善されない時は、第三者の力を借りることも必要です。
- 夫婦カウンセラーに相談
- 一時的な別居で距離を置く
- 相手に改善意思があるかどうかの見極め
- 暴力がある場合は専門機関へ
心身の健康を守ることも、立派な“自分を大切にする行動”です。
まとめ
夫婦仲の改善は、すぐに劇的に変わるものではありません。でも、日常の中に小さな変化を積み重ねていくことで、確実に関係は育っていきます。
「相手を変える」より「自分から変わる」。
その一歩こそが、夫婦仲を立て直す最大のきっかけになります。
この記事が、あなたとパートナーの関係がより穏やかであたたかいものになるためのヒントになりますように。
詳しい記事を、ティダテラス公式ブログ にも掲載しています。ぜひ、ご覧ください。



