モラハラ妻に悩む夫へ|心を守りながら関係を見直す具体策
夫婦カウンセラーの三枝照子です。
~「理由がわからない怒り」の本当の正体とは?~
「また今日も妻が不機嫌…。俺、何かした?」
「普通に話してただけなのに、なんで急にキレるの?」
そんな風に感じていませんか?
多くの男性が、「妻の不機嫌の理由がわからない」と悩んでいます。
ですが、その“怒り”の奥には、感情をうまく言葉にできない女性側のサインが隠れていることが多いのです。
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妻の怒り=あなたへの敵意ではない
まず、知っておいてほしいのは「妻の怒りは、あなたを嫌っているからではない」ということです。
女性の怒りの多くは、「わかってもらえない悲しさ」や「心の余裕がなくなった状態」のサインです。
たとえば、あなたが仕事帰りに「疲れた〜」とソファに座った時、妻が急にイライラし始めることはありませんか?
これは、あなたの一言が“地雷”を踏んだのではなく、
妻が「私だって毎日クタクタ。でも誰もわかってくれない」という孤独を感じている場合が多いのです。
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男性と女性の「怒りの理由」は違う
男性は「怒る=具体的な問題がある」と考える傾向があります。
しかし女性は、「気持ちがわかってもらえない」「放っておかれた」「私を愛してくれているか分からない」といった“感情のズレ”に怒ることが多いのです。
つまり、妻は「何が起こったか」よりも、「どう感じたか」が怒りの引き金になっていることがほとんど。
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よかれと思った言葉が、逆効果に?
「手伝おうか?」
「そんなに怒ることないじゃん」
「じゃあどうしたいの?」
これらの言葉、一見すると気を使っているように見えますが、妻にとっては「何もわかってくれてない」と受け取られることも…。
なぜなら、妻は“正解”や“アドバイス”を求めているのではなく、
「大変だったね」「頑張ってるね」「つらかったんだね」と、気持ちに寄り添ってほしいのです。
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怒りの奥には「さびしさ」がある
多くの女性が、結婚後・育児や家事に追われる中で、「私のことなんて、誰も見てくれない」と感じがちです。
あなたが悪いわけではなく、
ただ「少しの言葉」「少しの関心」が足りていないだけ。
「今日、どうだった?」
「ありがとう」
「頑張ってくれてるの、わかってるよ」
そんな一言が、妻の心を安心させることがあります。
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解決のカギは「聞くこと」と「共感」
妻の怒りを解決するには、話の内容より「気持ち」を聞くことが大切です。
・反論しない
・アドバイスしない
・黙って最後まで聞く
・「そうなんだ」「そっか」と気持ちに寄り添う
この4つができるだけで、妻の怒りはかなりおさまります。
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それでも苦しいと感じたら…
妻の怒りに毎日付き合っていると、こちらの心がすり減ってしまうこともあります。
「自分ばかりが我慢している」
「話し合おうとしても通じない」
そんなふうに感じたら、一人で抱えず、専門家の力を借りてください。
夫婦関係は、“正解を探すこと”よりも、“関係を育てること”が大切です。
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最後に
妻の怒りの奥には、あなたへの信頼や期待が隠れていることがあります。
「わかってほしい」「つながりたい」
そのサインを、あなたが受け取れた時、夫婦関係は少しずつ変わっていきます。
今からできるのは、小さな「共感」と「気づき」。
それが、2人の未来を大きく変えていきます。
三枝照子へのご相談は、ティダテラスでお待ちしています。



