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【リアル店舗で成功する】                       店舗のリロケーションについて

西村恒男

西村恒男

テーマ:店舗立地を考える

今回は店舗のリロケーションについてお話しします。
リロケーションと言いますと
早い話がお店の移転ですが、
これも様々な理由で移転をしなければならない状況の場合や
戦略的に移転する場合があります。


例えば道路計画の関係で立ち退かなければならない場合や
入居している建物の建て替えなどで移転しなければならない場合です。
道路計画での立ち退きは今まで商売をしていた場所から移転しなければなりません。
特に繁盛していた場所の場合、移転したくないですし、
移転するとしても現在の店舗のすぐ近くに移転をしたいものです。


建物の建て替えの場合はうまくすれば再び建て替えられた新しい建物で商売が継続できますが、
建て替え工事中はどこか別の場所に仮店舗を構えるか、
完全休業ということも考えられます。

戦略的リロケーション

さて、ここでは戦略的なリロケーションを考えたいと思います。
基本的には現行店舗が繁盛していればリロケーションする必要はないのですが、
前向きな理由で考えた場合、
店舗が手狭になってしまってもっと大きな店舗にすれば
更に売り上げが伸びるのではないかと考えた場合です。
現行店舗が老朽化していた場合などは現行店舗のリニューアルの必要性が出てきますので
思い切って新たな場所に店舗面積の広い店舗を新規出店することが考えられます。
また、店舗の老朽化が進んでいなければ
2号店として新たなロケーションに出店することも考えられます。
但し、この場合、店長としてやっていける人財がいるかいないかで違ってきます。

ごく当たり前のことを羅列してしまいましたが、
やはり戦略的なリロケーションを考えたいものです。
店舗の売上が創業時と比べて頭打ちになっているとか、
下がってしまった場合など様々な原因があります。
道路計画の変更で人の流れが変わったとか、圧倒的な商品力の強い店舗が近隣に出店したとか、
競合店が自社店舗より良い立地に出店したことによって
営業的に不利になった場合など様々な理由で
大きく売り上げを落としてしまう場合などです。

この場合、初めて店舗を出店するのと違い、現行店舗のお客様の情報、データを持っていますので
その情報、データに基づいた場所にリロケーションすることが第一です。
現行の店舗のマーケットと同じような場所にリロケーションするということになりますが、
これには自店のマーケットをよく調べて似たようなマーケットを探さなければなりません。
これが路面店ですとなかなか大変なことになります。
今はかなり科学的な調査でそのような立地を探すのは難しくなくなりましたが、
調査するにはそれなりの費用が必要です。
また、候補地が出てきても物件情報入手するのが一般の不動産情報ではなかなか大変です。

ロケーションリサーチ


私のお客様でエスニック系のお惣菜を販売している方がいらっしゃいます。
こちらの場合、洋食のお惣菜の店舗として駅ビルの中の食品フロアに出店していたのですが、
なかなか売り上げが伸びず停滞状況が続いていました。
ここで思い切った経営者の方の判断で販売商品と店舗名を大きく変更をして
洋食のお惣菜のお店からエスニックのお惣菜のお店に変えたのです。
これが功を奏して大きく売上アップにつながりました。
今までの洋食のお惣菜のお店は老若男女問わず幅広い客層のお客様が利用されていたのですが、
店舗名も商品内容も大きく変更したエスニックのお惣菜のお客様は
20代~40代までの働く女性に圧倒的な支持をされて
客層が狭まったのですが、ターゲット層のシェアが大きく増えて売上が大きく伸びました。
せっかく売り上げが上昇した店舗だったのですが、
契約期限が切れて店舗を移転しなければならない状況が出てきたのです。

ここはリロケーションするしかありません。
ただ、ターゲット客層がはっきりしたので
「20代~40代の働く女性が多い街」に絞って物件を探しました。
更にその街の中でも「20代~40代の働く女性」を集客できる施設にターゲットを絞って
現行の店舗が契約満了になる前に次の店舗を決めて
リロケーションすることに成功し売上もしっかり確保できました。

また、この店舗は少し手狭な店舗でしたので
更に2号店を同じようなロケーションで探して出店しました。
その2号店が大ヒットの繁盛店になったため
多くの商業施設や百貨店などの出店の誘いを受けて
そのお店は業界でも注目されるチェーン店になりました。

このチェーン店の成功は
☆商品力がある事
更に
☆その商品を生かせる立地に出店している
ことです。

新規の出店もリロケーションもしっかりとマーケットを見据えて
自分たちの店舗が能力を発揮できる場所への出店が一番重要です。

新規出店やリロケーションでお困りの方、ご相談お待ちしてます。
neoftinfo@store-location.jp

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西村恒男
専門家

西村恒男(店舗開発コンサルタント)

合同会社ネオ・フロンティア

路面店から商業施設まで店舗開発38年の経験をもとに、SC、駅ビルなどの商業施設への出店をサポート。約360店の開発実績あり。エリアマーケティング、出店戦略、店舗デザイン、業態開発など、トータルで対応。

西村恒男プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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