「地域色彩ラジオ」に出演しました
飲食店と食品の製造販売をしている方からの相談です。
こちらの方は具体的な街での出店を計画されてました。
JR線と私鉄の連絡乗換駅の街で住みたい街ランキングでも人気の街で
この街でお惣菜のテイクアウトのお店を計画されてました。
希望の街に出店
ご自身のご商売で人気商品、自慢の商品を
希望の街で出店して販売したいという具体的なプランはできてました。
そこでの相談内容は店舗物件の見極めでした。
希望されている街は人気のある活気のある街です。
駅の乗降客も多く、JR側にも私鉄側にも駅ビルがあり、駅の北側が大きく栄えていて
駅前の商業施設があり、少し離れた場所には百貨店があります。
更に駅前からは人通りの多いアーケードの商店街が300m近くあり、側道側も商店街があり
その中にも商業施設があります。
駅の南側にも商業施設があり商業集積が大きな街になってます。
どこに出店するべきか
この街でのお店の出店に関しては多数の選択肢があります。
百貨店を含めて北口に5ヶ所、南口に1ヶ所、商業施設があります。
確実な線で行くのであれば“お惣菜のテイクアウトショップ”をお考えですから
食品の店舗が集積している場所の方が成功の確率は高いです。
消費者心理からするとお惣菜一つをとっても和食、洋食、中華など様々なメニューがありますが、
そんな様々な店舗が集積している場所であれば
・商品がいろいろ比較検討できる
・ワンストップショッピングできる
集積している店舗も競合が多い中で切磋琢磨されて
・クオリティの高い商品を販売している
等のメリットがあります。
特に現代人は忙しい人が多い。
共働きしている人も多いので日々の買い物がゆっくりできない。
こんなことを考えると
1番出店するべき場所は駅ビルの食料品フロアです。
この街の場合はJRの駅ビルが地域の商業施設の中でも一番店でもありますので
ここに出店するのが理想です。
しかし、地域の一番店であるということは同時に出店希望者が多い人気のある場所で
売上不振などで撤退するようなお店もそんなにもありませんので
出店の難易度は高いです。
商業施設の差別化
トータルで6ヶ所も駅周辺に商業施設が集積している場所では
同じような内容の商業施設では共倒れになってしまいますので
それぞれの商業施設は特徴を出して
具体的なターゲットとなる客層を想定したテナント構成をしています。
どちらの商業施設も共存共栄を考えて
無理矢理に戦いを挑むようなテナント構成にはしておりません。
うまく差別化ができればお互いに反映できるのです。
これは複数の商業施設がひしめく街では同じようなことがなされてます。
出店するべき場所
今回の“お惣菜テイクアウトショップ”も一番人気の場所に出店できなくても
例えばシニア層を狙った商品構成であれば百貨店のデパ地下への出店も考えられます。
残りの4ヶ所の商業施設は1ヶ所は食料品売場がなく、その他3ヶ所には食料品売場はあるのですが、
その売場のテナント構成や、その商業施設の顧客吸引力が弱いので
今回の“お惣菜テイクアウトショップ”の商品力が余程強くてわざわざお客様を来店させるほどの力のない商品でしたのでお勧めしませんでした。
路面店への出店
路面店の場合、人動線を外してしまいますと商品力がないと売上は見込めません。
この街も人気のある街ですが、
限られた場所に商店街ゾーンがありますので
ここを外してしまいますと商売としては厳しいことになってしまいます。
路面店の場合、基本的な考えとして自力でお客様を呼び込むことになります。
それは販売している商品やサービスの内容、
あるいは店構えなど様々な要素を検討しなければなりません。
店前通行量が多くても、多くは通行人です。
買物を目的に歩いている人もいますが、
その道を通れば自分の目的地に行くのに便利であるという人がほとんどです。
人通りが多いからと言って安易な出店をすると失敗します。
特に人通りの多い場所は家賃も高いです。
これに対して商業施設は商売をするために作られた施設で
買物をするための人たちが集まってきます。
買物目的の方とそうでない方に買い物をさせる動機付けとしてはどちらが有利でしょうか?
希望場所への出店のノウハウ
希望する商業施設に出店をするにはその為のノウハウが必要です。
どこに出店すればよいのかの経験と最新情報が必要です。
出店できるタイミングもあります。
通常2ヶ月から3ケ月は必要ですし、
私の経験でも最短で相談を受けたその日に入手した物件を気に入られて
即、現地を見に行って出店が決まったケースと
どうして出店したい商業施設があって2年間交渉し続けて出店したというケースもあります。
新規の出店計画や既存店のリロケーション計画がある場合は、
出店準備は早めに準備することをお勧めします。
ご相談はこちら迄
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