家族について考えたい 日本特有の課題とは
コミュニケーションも、相手に対するおもてなしですね。支配しようとするのではなく、人によって様々な価値基準を持ち反応する権利があることを認め尊重した上で、お互いのプラスとなるような言葉を、人との関わりの中で贈ることができます。ハーバード・ビジネス・スクールのデータでは、コミュニケーション能力の差で年収も1.85倍違うとのことで、スキルを磨くのもそれなりに価値があるでしょうが、基本的には話し手の考えや欲求や態度は、話す言葉や表情に表れます。
『 こころに満ちあふれているものの中から口は語る 』 ― マタイの福音書 12:34
筆者の手作り 春のおもてなし弁当
ビジネスでも人間関係でも注意して避けたいのは、長年の信頼関係も一瞬で破壊する、うそや偽りです。
FBI他トレーナーのジャニーン・ドライヴァー著「相手の嘘を99%見抜く方法」によれば、害がないように思える小さなうそも、重ねるほど記憶を掘り起こし事実を書き換え、つじつまを合わせ、もっともらしいことやうそと思われる可能性を模索し、相手に信頼されているかを観察、反応によって軌道修正しては脳回路を強化し、そうやって自分さえ欺き事実とするうちに、良心の呵責も罪悪感もなくなるようです。また人を気にして向き合えない弱さも、すぐわかるうそをついてしまい落ち込む悪循環に陥るようです。
『 彼らはその舌を弓のように偽りのうちに曲げる。彼らがその地で力ある者となったのは,忠実さのためではない 』 ー エレミヤ書 9:3
それでコミュニケーションに加えたい重要なスキルは、正直であり、真実を語り、うそを見抜くことと考えます。うそをつくと、脳内で有害なストレス・ホルモン、コルチゾールが増え、ネガティブな感情が高まり,思考が妨げられる害や怖さがあるほか、言うことに一貫性がなく、本人もうその内容を覚えていないため二転三転する特徴があります。いずれ虚偽が明らかになり信用を失えば、人間関係や取引にも悪影響を与え、信頼の回復には時間がかかります。
ちなみにうそや偽証罪の格言は多いですが、ルーツは、モーセの十戒の第九のおきてにありました。
『 あなたは仲間の者に対する証人となるとき偽りの証言をしてはならない 』 ―出エジプト記 20:16
ふさわしい自尊心を保つためにも正直でありたいですね。みなさまが、コミュニケーションスキルとして常に真実を語り、うそを見抜いて欺かれたりしませんように。