「報道の自由」がめざすべき 高潔な倫理とは
夏休み、どこに行っても家族連れが目立ちますね。みなさま、安全のうちに旅行やイベント、様々な活動を楽しまれますように。
さて、放送大学「家族心理学特論」の中で、放送大学名誉教授、国際医療福祉大学大学院亀口憲治教授は、「現代日本では、母子間の濃密な空間を土台として自我を形成し、学校教育を通じて必要な知識を身につけていくことは当然と考えられてきたが、不登校問題やひきこもりの拡大等の現象に明らかなように、部分的に機能不全を起こしつつある。その大きな社会的要因の一つが父親の不在ではないだろうか。」と、問いかけていました。
また筆者自身も、ニュースなどから「身内の恥を人にさらすことを好まない文化」が、「母さん助けて詐欺」や、いじめられている家族の窮境が理解できずに、よかれとつい叱咤激励してしまうなど、はからずも二次被害三次被害を招いて、結果的に孤立させ追い込んでしまう原因にもなっているのではと拝察しています。虐待の負の連鎖も、世代を超えた根深い問題です。
それで、日本独特の背景を考える時に、「家族心理学」「日本的家族療法」「被害者支援」などの分野は、必要が大きいと考え、心理職はもちろん、家族、学校、職場、地域全体で心理教育として取り組んでゆくべき課題と考え、学びを深めてゆきたいですし、時代を超えたキーワードは、愛と感謝と敬意だと思います。
『 妻たちよ、夫に服しなさい。それは主にあってふさわしいことだからです。夫たちよ、妻を愛しつづけなさい。妻に対して苦々しく怒ってはなりません。子供たちよ、すべての事において親に従順でありなさい。これは主にあって大いに喜ばれることなのです 』 -コロサイ人への手紙 3:18~20-
(違法行為や公序良俗に反することに従うべきでないことは言うまでもありません)
そして、育児に積極的に参加する若いイクメンの精神、父親たちの今後のよきリーダーシップに期待し、応援しております。