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島田英泰プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

剪定で樹木の害虫や病気を予防するには

島田英泰

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テーマ:樹木の剪定

基本的には剪定をしない方が害虫や病気の発生は少なくなります。それは、樹木の生理機能が保たれるからです。剪定で害虫の発生が少なくなる事例としては、樹木下部の枝を切り取ることがあります。食葉性害虫の卵は樹冠下部にあることが多く、剪定で卵を切り取れば害虫の発生は少なくなります。

この他、軽い剪定で済ますこと、盆栽のように軽い剪定を頻繁に行うこと、樹冠上部の枝を保持すること、などが挙げられます。

枝葉を透かして樹体内の通風を良くすると害虫や病気の発生を抑えられるということを聴きますが、これを検証した研究は今までにないようです。これは私たちのイメージから導き出されたことかもしれません。刈り込み剪定をして極端に枝葉密度が高くなっている場合は透かし剪定を行う効果がありますが、透かし過ぎることは逆に害虫や病気の発生を招くことになります。

最も大切なことは、剪定強度を軽くすること、できれば樹冠上部の枝を保持することです。

そして、剪定ではないですが、土壌の通気透水性を良くして、根の成長を良好に保つことです。余談ですが、雨の多い年は害虫の発生が少なくなります。

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島田英泰
専門家

島田英泰(造園業)

緑生環

アメリカ発祥の剪定方法と自身の研究成果から、植物が持っている心理的安らぎを与える効果や猛暑を緩和する効果などの生態系サービスを高めて、植物が私たちの生活の質を高める存在になることを目指しています。

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