ピアノにまつわる資格
春になり、ピアノ教室でも進学を機に新たに入会する生徒さん、またピアノを卒業する生徒さんなど入れ替わりの多い季節になります。子供にピアノを習わせようという方、ご自身がピアノを始めようという方は多くいらっしゃるのではないでしょうか。ピアノのレッスンを受けた後、自宅ではどんな事風に練習したらいいのでしょうか。おすすめの練習方法をお伝えします!
ドレミで歌おう!
まずはドレミで歌うこと!
「え、そんなの当たり前じゃん!」と思われる方も多いかもしれません。しかしドレミで歌を歌うことは意外と簡単ではありません。楽譜を見ながらドレミで歌う、ピアノを弾きながらドレミで歌う、右手を弾きながら左手をドレミで歌う、など色々なパターンがあります。
私がよく思い出すのは中学生高校生の時の英語の授業で、脳内で英文を読めているつもりでも、実際に音読するとうまく読めなかった、という事です。
ピアノも同じで脳内では歌えているつもりでも、実際に口に出すと歌えないことがよくあります。そしてその歌えていないところは、頭を使わずに指を動かすという体の記憶だけで弾いてしまっている事が多いのです。
ドレミで歌うことのメリットは他にも、音感が養われること、そして練習した内容がより記憶や体に定着しやすいことがあります。ドレミで歌うことはピアノを練習する上で大切な基礎になります。
部分練習をしよう!
いつも最初から最後まで練習をして終わりになっていませんか?
曲の中には難しいところ、いつも間違えるところはありませんか?
難しいところ、いつも間違えるところだけを取り出して何回も練習しましょう。苦手なところは1小節かもしれないし、3小節かもしれません。苦手なところだけを取り出して、それでもうまく弾けない場合は、更に短く区切って練習します。右手で弾いて、左手で弾いて、両手で練習して・・・。この練習をする時のポイントはゆっくりでも止まっても良い(ただし前の音は鍵盤を離さないでください)ので、弾き直しをしない、また間違えないように弾くことです。
音を出す前に楽譜で次の音をよく見て、確認してから音を出しましょう。
指使いが悪くて間違えるのか、音を間違えて覚えているのか、音を出す前に今から弾く部分は「何に気をつけて弾くのか」ということを思い出すことが大切です。
弾けるところをスラスラ弾くことはとても楽しいですが、お家では弾けないところをよく練習しましょう。
ゆっくり練習しよう!
ピアノを速く弾けるとカッコイイですよね!!しかし速くは弾けるのに、ゆっくり弾くとたくさん間違えてしまう、ゆっくりだと弾けないというのは良くあることです。
これも勢いに任せて、頭を使わずに指を動かすという体の記憶だけで弾いてしまっている時に起こります。
いつでもゆっくりでも弾けるように練習しましょう。ゆっくり弾く際も部分練習と同じく、止まっても(ただし前の音は鍵盤を離さないでください)良いので弾き直しをしない、また間違えないように弾くこと。音を出す前に楽譜で次の音をよく見て、確認してから音を出します。ゆっくり間違えずに弾くことは、楽譜に書かれている内容を確実に理解することを必要とします。
これは時間がかかるし一見遠回りのようにも感じますが、実は譜読みを早くする秘訣のひとつでもあるのです。
何分くらい練習したらいい?
これもよく聞かれる質問の一つです。
小さいうちは集中力が続かないため、一曲を2回ずつ3回ずつなど回数で練習すると良いでしょう。
その際にもドレミを歌いながら弾く、苦手なところの部分練習を3回は弾く、などすると自然と練習時間も増えていきます。また1回の集中力が持たない場合は、朝と夜など回数を分けて練習するのも良い手段です。もしも朝と夜で同じ練習をすることが出来たら、記憶したものを思い出す回数が増えるため、上達もより速くなります。
しかしダラダラと意味のない反復練習は効果がありません。勉強と同じで短時間でも質の高い練習が上達に繋がります。
ピアノのレッスン時間はほんのわずか
ピアノを習っていても、レッスンの時間は1週間のうちのわずか1時間。もしかするともっと短い時間かもしれません。6日と23時間の時間は自分で練習する時間を作り、練習内容を考えなくてはいけません。レッスンでどんな事を注意されたのか、どんな事に気をつけて練習すればいいのか、先生方はいつも明確に指示してくださっていると思います。小さいうちは保護者の方がなるべくレッスンに付き添い、レッスンの内容を把握することも上達のための大きな道筋となります。
レッスンだけではなく、お家での練習時間を有効に活用しましょう。