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倉田真代

音楽を通して世界を豊かに感じとる心を育むピアノ講師

倉田真代(くらたまよ) / ピアノ講師

ピアノ教室doremill(ドレミル)

コラム

【ピアノ講師が考える】何歳からピアノを習い始めたらいい?

2022年1月20日

テーマ:ピアノ講師目線

コラムカテゴリ:スクール・習い事

コラムキーワード: ピアノレッスン

ピアノと女の子01
子どもに習い事としてピアノを習わせるのには、何歳からがいいですか?

この質問は私がよく受ける質問のひとつです。
ヤマハやカワイなど大手音楽教室は0歳や1歳の時からクラスがあり、月齢によって細かくクラス分けされています。私のお教室でも年々体験レッスン時の年齢が下がっているように感じます。小さい頃からピアノや音楽に触れ合えれば自然に音感や集中力が身につきます。上達が見込めるのであればなるべく小さいうちからピアノを始めたいですよね。
ここでは具体的なレッスンの開始時期やその年齢で感じる特徴をお伝えします。


何歳からピアノを始められるか?

ピアノと子供の手01
ピアノは鍵盤を押せば鳴る楽器。ピアノを弾くという行為は何歳でも行うことができます。
ピアノを習い始めるには小さければ小さいほどいいような気がしますが、レッスンとなると話は変わります。椅子に座って先生のお話を聞いていられるか、お家でピアノの練習ができるのか、、、また手の力が弱くて変な癖がついてしまうこともあります。

上述した通り、大手音楽教室であれば0歳からレッスンも受け入れていますが、実際はピアノのレッスンではなく多くはリトミックのレッスンになります。時期が来たらピアノのレッスンをスムーズに行えるように、赤ちゃんのうちから音楽に親しみを持たせています。

リトミックで音楽やピアノに親しみを持つ

多くの音楽教室ではピアノのレッスンを行うのは3歳くらいから。
それよりも小さい年齢の場合、受け入れを行っていないか、リトミックのレッスンを行っていることが多いです。

多くのリトミックレッスンでは講師の先生が2人おり、動きや指示を行う先生と、動きやお話に合わせて伴奏を行う先生に役割がわかれています。
生演奏でのリトミックレッスンは、実際に先生がピアノを弾くのを見ながら、生きた音楽を感じられる環境にあるため、ピアノを習う際もスムーズにレッスンに移行することができると言えます。
ピアノを習う前にリトミックを習うことで、音楽に触れる環境を作ることができます。

3歳(年少)からピアノを習う

子どもの脳は3歳から急速に発達すると言われています。
その時にピアノや他の楽器の音色を聴いたり、演奏することで刺激を与えてあげると非常にいい刺激になります。
しかし3歳でピアノを習うことは本人にもピアノや音楽に興味がないと難しく、じっと鍵盤の前に座っていられる集中力が必要です。

またヴァイオリンには子ども用のサイズがありますが、ピアノは子どもも大人もみんなサイズの同じ楽器を使用します
小さな手でピアノを弾くことは、指だけではなく身体にも大きな負荷がかかります。もちろん3歳からピアノに関心を持ってしっかりレッスンが受けれる子もいますが、ピアノを習うには身体と心、そして脳のバランスが大切になります。
3歳からピアノを始められるかどうかというのは個人差がとても大きいと言えるでしょう。

4歳(年中)からピアノを習う

基本的なところは3歳と変わりませんが、1年違えばもちろん身体が大きくなり、理解力もより備わってきます。ひらがなの読み書きができる子もいるかもしれません。大抵の音楽教室では受け入れも行ってもらえるでしょう。
多くの幼児期のピアノレッスンでは、ピアノを弾くことだけではなく、リズムや音符の勉強や、歌ったり、音楽を聴いたりしてバランスよくピアノを弾くための力を伸ばしていきます。この年齢からであれば、多くの子はピアノレッスンを行うことが出来ます。

5歳(年長)からピアノを習う

習い事が低年齢化しているからか、年長で始めたら遅いと勘違いされている方も多いようですが、実際は骨格が安定し始める5〜6歳頃に習い始めるのが個人的にはおすすめです。
4歳のレッスンに加えて、読み書きを利用したワーク等で理解力を深めます。
また記憶力も良くなり、以前教えたことや注意したことを覚えていることも珍しくありません。イラストなどの力を借りなくても、想像して考えることができるようになります。

小学校低学年からピアノを習う

小学生になってからピアノを習う子も少なくありません。多くの子は小さい頃からピアノを習いたいと親御さんに訴え、やっと習わせてもらえる、といケースが多いようです。
小学生になると上述した身体と心、そして脳のバランスが整い集中力も備わっているため、上達が速いです。そして「やりたい!」という気持ちが強く、積極的に練習をしてきてくれるため、こちらとしても教え甲斐があります。
但し小さい頃に身につけておくべくリズム感や絶対音感は、その子によって備わりにくい場合があります。しかし絶対音感が身つかなくても相対音感を身につけてカバーしていく方法もありますので、諦めずにレッスンを行っていきましょう。

男の子と女の子で違うのか?

一般的には男の子よりも女の子の方がお喋りも読み書きもはやいと言われています。ピアノを習い始める時も同じで、同じ年齢でも女の子の方が少し難しいことが出来ると感じます。
もちろん個人差もありますが、集中してレッスンが受けられるかというところを重点的に、先生との相性を見ながらスタートさせるのが良いでしょう。

絶対音感は何歳まで?

ネットで調べると、3歳まで、6歳まで、8歳までなど様々な回答がありますよね。私がよく見るのは『7歳になるまでに訓練を始め、8歳までに身につける』という回答です。体感的にもその通りだと感じます。恥ずかしがらずに歌を歌い、クイズ形式的に楽しく音当てをしていくだけで自然と音感は身についていきます。
但し絶対音感がつかないからといって諦めることはありません。絶対音感がなくても相対音感は多くの人に身に付きます。YouTubeなどで活躍するアレンジャーピアニストには絶対音感ではなく相対音感を鍛えている人も多くいるのです。


ピアノは個人差がとても大きい習い事

ピアノと女の子02
このようにピアノを習い始めるタイミングは個人差がとても大きいと言えます。どの年齢で始めたとしてもやはり大切なことは練習を継続できるか。毎日少しでもいいのでピアノに触れることが大切です。ある程度大きくなれば一人でも練習できますが、小さいうちから一人で練習できる子もいます。一人で練習できない場合は、親御さんが付き添ってあげる必要があります。音楽は言葉と一緒だと良く言います。使わなければ、練習しなければ、あっという間に忘れてしまうのです。
そして集中して、楽しんでレッスンを受けられることが何よりも大切になります。その子に合ったタイミングを是非見極めてレッスンを開始してみてください。

この記事を書いたプロ

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