「社員を壊す」経営者
企業が採用において
選考時に重視する要素は
17年連続で
「コミュニケーション能力」とのこと
以前
それを偏重し過ぎる現状に疑問を投げかけ
本当に重要な採用基準とは何かを考察した
日経記事を読んだことがある
【育てにくい資質こそ大切】
(ザックリ要約すると・・)
面接での
「コミュニケーション能力」なんて
極めて特殊な場面で発揮される
一時的なもの
社会人経験を積む中で
多くの人が交渉力や
場の空気を読む力を付けていく
本来重視すべき能力は
「やり切る力」や
「自己認知の正確さ」といった
育てにくい本質的な能力を重視すべき
面接官の方こそ「採用のプロ」として
資質を引き出すべきだ・・・
採用で問われる「コミュ力」とは何か
上記を読んだ時も・・・そして今も
コミュ力を
「育てられる資質」と割り切るのは
少し違うのではないかと思う
確かに場数を踏めば
プレゼン力や交渉力
空気を読む力は向上するだろう
だがそれは
あくまで表層的な部分であり
根本には
「どのように生きてきたか」
「どのように人との関係を築いてきたか」
という下地があるのではないか
この「下地」がない人に
コミュ力を “後付け” で育てるのは
正直難しいと私は思う
加えて
相手の考えやニーズを察し
適切に反応する能力(配慮や気配り)は
単なる技術ではなく
内面的な姿勢が土台となる
さらに言えば
それを言葉にして表現する
「言語化力」にも直結する
つまりコミュ力とは
単なる会話スキルではなく
配慮・思考・表現を統合した総合力
今もって第1位という事実が全てだし
採用面接をオーディションと捉えるならば
学生側も甘えてはいけない
コミュ力こそ「人間力」
さてさて
小規模事業所における中途採用に
目線を移そう
繰り返しになるが
「コミュ力」とは
単にうまく話せるかどうかを
問うものではない
むしろ相手の問いに対して
どう誠実に向き合い
どう自分を表現するか
その誠実さや人間味は
どんなに緊張していても
にじみ出るものだ
そしてそのにじみ出る部分こそが
これまでの人生で培った「下地」を
反映していると私は(強く)考える
確かに採用では
「社内で育てにくい資質」を重視すべきだ
という論理は正しい
しかし
社会というフィールドに立つ上で
(ましてや小規模事業所において)
やはり「コミュ力」を軸とした
人間力が最重要と言えるのではないだろうか
(知識や技術的なモノこそ
“後付け”可能と思うからだ)
どんなに
「やりきる力」や
「自己認知」が優れていても
他者との関わりを構築できない人材は
いずれ孤立し
能力を十分に発揮できず
価値提供に至ることは・・・ほぼない
乗せたらOUT
小規模事業所における採用時に
価値観を共有できない者を
乗船させてはならない!
・・・といった感じのコラムを
何度となく書いても来た
昨今感じるのは・・・
「権利」を主張し
「義務」を果たさない面々を
注意深く観察すると
価値観云々よりも手前に必要な
最低限の「コミュ力」が
欠落している事に帰結
もっと言うと
「素直さ」と「可愛げ」がない人
もっともっと言うと
「そんな表現をした瞬間に反論」する人
育つことのない素養(下地)に
無駄な労力を費やしてはならない
・・そう・・船に乗せてはなりませぬぞ
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