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田村哲也プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

『井の中の蛙』

田村哲也

田村哲也

小規模事業所さんに出入りする際
 ちょいちょい目にするのが
 謎の属人的な人達

少ない人的リソースの中
様々な仕事を
 兼務したり開示したり
 マニュアル化したり・・・と
 その再現性や生産性が問われる中

担当している
「その仕事は社内で私がNo.1」
「わたしに聞かないとわからない」

 言わんばかりにガッツリ抱え込み
 ブラックボックスと化していたりする

社内にライバルが少ない(居ない)・・・
  もしくはそこにこそ
自身の存在を誇示するが如く・・・
  はたまた
その業界に照らし合わせれば
その知見(知識や技術)は
  それ程でもないのに・・・

「井の中の蛙  大海を知らず」

 と・・・妙に悲しくもなる

能力ではなく「慣れ」

例えば
経理の担当者が3人いたとする
A:職歴8年  B:職歴3年  C:職歴1年

Aさんは
他の2人より出来て当たり前だし
でもそれは能力が高い訳ではなく
 長く仕事をしたが故に
 「慣れてる」だけのこと

営業も同じで・・・
役職はないが
 部長以上の成績を残すDさん

部長が営業的な定量面で
凄い方ならともかく
 Dさんのその営業成績は
 その企業のその部署内における
 ただの「No.1」

経理のAさんも
営業のDさんも
 失礼ながら
 そこでしか通用しない
 レベルと評価(だったりする)

もちろんそれが駄目なのではなく
問題なのは
 そういったことを俯瞰できず
 全くもって気付いていない・・ということ

会社が違えば
業種が違えば
 他社にはもっともっと
 凄いビジネスパーソンが
 ゴロゴロいることを知る由もない

慢心の先にあるモノ

厄介なのは そういった
「勘違いと慢心」の塊さんたちは
 自分の存在が危ぶまれることを
 無意識に恐れる習性が
 強めにあるということ

途中入社で
ポジションが不安定な方に
 妙に優しくして取り入ってみたり・・
そのくせ陰で
「○○さんって仕事が出来ないんですよ~」
 などと平気で吹聴し始めたり・・

やり方も変えずに
やり方も教えずに
 謎のブラックボックス
 肌身離さずkeepすることで
 自己肯定感を満たしている  w
 (いますよね周りに・・・)

経営者の責任

私が思う一番の懸念材料は
それを野放しにしている経営者さん側
(なのだが・・・)

「勘違いと慢心」の塊さんたちは
 なぜか経営者さんに巧みに擦り寄り
 事実を歪めた感想付きご意見を
 自身のフィルターを通して指し示す
 という・・・これまた謎のシステム

これにより
 全うで伸び代や可能性を秘めた
 貴重な人的リソースが・・・

◎居てもしょうがない!
◎言っても無駄だよな!

 ・・・といった

今のご時世を支配している
2つの離職理由の地雷に触れて
 自身の身を守るべく下船していく

小規模事業所
もしくは限定的で閉鎖的な部署内における
「井の中の蛙」たちが織りなす村社会の存在を
 経営者は肝に銘じなければならない

届かない

とにもかくにも
「世の中には上には上がいること!
 自分の能力などまだまだなのだ!」

 濁りなく純粋に感じ取れないのなら
 もはや既に
 立派な「井の中の蛙」であることに
 気付かなければならない(と思ったりする)

繰り返しになるが
「井の中の蛙」を否定しているのではない
「大海を知らない」ことを理解し
 素直に認めるコトからでしか
 何も始まらない・・・ということ
(様々なヒューマンエラーの種は
 間違いなくそこにあると言うこと)

自身が身を置く大きさや環境で
 全てをジャッジしたり満足したり
 足を引っ張り合ったりすることこそが
 NGなんだということ・・・を
「勘違いと慢心」の塊さん
 伝えることの難しさに
 辟易している今日この頃・・・なのです

#337

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田村哲也
専門家

田村哲也(経営コンサルタント)

office TAMURA (オフィス タムラ)

小規模事業所経営者さんが、なぜ「儲ける」という課題をクリアできないのか?経営者さんを取り巻く2つの障壁をクリア‼❶忙しいの解消→「第二領域」の確保❷成果を上げるため→「苦手領域」のサポート

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