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田村哲也プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

『あなたの30秒ってなに?』

田村哲也

田村哲也

結果だけが注目され
その背後にある努力や経験が
 見落としがちであるかを象徴する
 3つの逸話を紹介したい

①ピカソの30秒

ピカソが市場を歩いていると
一人の婦人が彼に絵を描いて欲しいと頼んだ

ピカソは即座に応じ
わずか30秒で素晴らしいスケッチを仕上げた

婦人がその絵の値段を尋ねると
ピカソは「100万ドルです」と答えた
(今なら1億5,800万円w)

驚いた婦人が
たった30秒で描いた絵に
どうしてそんな高額を要求するのか尋ねると
「この絵を描くのには30秒ではなく
  30年の研鑽が詰まってます」
と答えた

この逸話は(極端ではあるが)
 目に見える成果の背後にある
 長年の努力と経験を忘れてはならない
 という教訓を私たちに示唆している

②すぎやまこういちの5分

すぎやまこういち氏は
ドラゴンクエストの「序曲」を描き上げた作曲家

そのメロディをわずか5分で完成したと公言
しかし  すぎやま氏は
「序曲」が生まれるためには
「5分+54年」の経験が
  必要であったとも語っている

音楽的才能と経験が組み合わさって
初めて短時間でインスピレーションが降りてくる
(前述の「ピカソの30秒」と同様だ)

③5万ドルのチョーク

ある優秀なエンジニアが会社を辞めた後
以前勤めていた会社からの依頼で
 数億ドルの機械が動かなくなった問題を
 解決するために呼び戻された

彼は1日かけて機械を調べ
 チョークで「✕印」を付けた箇所(部品)を
 交換するようにと指示・・・
その結果
 機械は正常に動作するようになった

彼はこの仕事に対して
5万ドル(今なら800万円)を請求
 ⇒会社側は高すぎるとクレーム
 ⇒エンジニアは
 ・1$(チョーク代)
 +49,999$(どこに「✕印」をつけるかの知見代)
  と明細を提示
 ⇒結果~全額が支払われたとの帰着

見えない努力に敬意を・・

これらの逸話は
短時間での成果が
どれほどの努力と経験に
支えられているかを示している

身近なところでは
*60分の研修や・・・
*20分のプレゼン資料・・・

その裏には
無数の準備と練習が隠されていたりする
 ✓関連する情報やデータの収集~分類・整理
 ✓シンプル且つ効果的な表現~まとめ方
 ✓伝える技術の習得や反復練習
 ✓積み重ねたノウハウやスキル
 ✓そのほか・・・多面的な準備や段取りは必須だ

その成果物や時間の共有に出くわしたとき
その背後や本質やその人の経験値を
「浅く」捉える人にちょいちょい出くわす

「0→1」の大変さや大切さ
 配慮や努力に敬意を払うことをせず
 (まったく気付かず・辿り着かず)
 作成に費やした時間にだけ
 フォーカスするのは浅はかで観ていられない

人は誰にでも得意不得意がある
 持ちつ持たれつの全体最適で
 ・・・勿論構わない

でも
だから故に「その得意」
 今日まで磨きを掛けてきたり・・・
 陰で素振りを繰り返しているという事実・・・
ほんの少しでいいから
 それを「気付けるヒト」でありたい
そしてそれを
 見せずに「継続できるヒト」でもありたい


もう一つ付け加えるなら
 その場しのぎの感嘆や
 表層の褒め言葉は
 かえってそれが
 小馬鹿に届いてしまうことも
 決して忘れてはならない(ですよね)

当たり前スルー

とまぁ
 偉そうに言ってはきたものの・・・
家人が
 心を込めて作ってくれたご飯を
 ものの3分で食べ切っちゃうようでは
「どの口がそれを言うw」・・ですよね

 *30分で読める文章は30分では書けない
 *5分で聴ける曲は5分で創れない
 *3分で食べられるモノは3分で作れない

●あなたにとっての
 30分・5分・3分・30秒は何ですか?

●楽々とこなしてくれてる
 周囲の日常に敬意を払えてますか?・・

「当たり前」をスルーせず
 心が配れるヒトになりたいモノです!

#332

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田村哲也
専門家

田村哲也(経営コンサルタント)

office TAMURA (オフィス タムラ)

小規模事業所経営者さんが、なぜ「儲ける」という課題をクリアできないのか?経営者さんを取り巻く2つの障壁をクリア‼❶忙しいの解消→「第二領域」の確保❷成果を上げるため→「苦手領域」のサポート

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