「社員を壊す」経営者
スポーツの流儀
「高校野球の新たなカタチ」という記事が
金曜日の日経夕刊に掲載されている(継続中)
①06/07『仙台育英-Vの秘訣は評価制度』
②06/14『弘前学院聖愛-サインは出さず』
③06/21『武田高校-1日50分で150キロ投手に』
高校野球が大好物の筆者は
どれも興味深く読んでるわけだが
今日は③の武田高校の記事を取り上げたい
簡単に要約すると
◆背景
*広島県の武田高校は勉学重視の方針で
平日の練習時間は全ての部活が一律:50分
*2015年に広島商業出身の岡嵜雄介が
監督に就任し~プロ野球選手を2人輩出
◆練習方法と目標設定
*平日50分の練習はフィジカル強化に集中し
個々が黙々とトレーニング
*投手は「球速130キロライン」から
「160キロライン」まで5キロ刻みで目標設定
*各ラインに応じた具体的な目標
(例:ベンチプレス80キロを10回連続)
*元ナショナルズトレーナーと共同で
トレーニングメニューを開発
◆結果と効果
*入学時に球速120〜130キロ台の選手が
3年生になると最速140キロを突破
*フィジカル測定を月2回実施し
数値が伸び悩む時はOBの成長データで励ます
◆技術練習と実戦
*技術練習は週末に集中して行う
*投手と打者が真剣勝負し効率的に技術を向上
*守備力や連係は練習試合や紅白戦で鍛える
◆結論
*練習時間が短くても
適切なトレーニングと目標設定により
成果を上げることが可能
*高校野球界における
「時短」の機運が高まり
長時間練習の見直しが期待される
ビジネスに置換
限られたリソースと時間の中で
効率を最大化することの重要性を強烈に示唆
●時間の制約を逆手にとって
トレーニング内容を絞り込み
⇒限られたリソースを
最も影響の大きい部分に集中
●トレーニングメニューを科学的に設計し
パフォーマンス向上に直結
⇒この目標設定こそKPIであり
定期的なフィードバック(1on1)
●週末に技術練習を集中して
効率的にスキルアップを図る
⇒実戦形式のフル活用こそ
意味ある生産性向上の押し上げ
(まさにビジネスそのもの)
ただ単に
✓残業はダメ!
✓個々のスキルアップ必須!
✓生産性を上げて成果を出そう!
と毎回のMTGで
大雑把に発破をかけたところで
笛吹けど踊らずですよ・・・w
と武田高校の監督や選手達に
笑われてしまいますねw
違和感
ビジネスサイドは
こういったスタイルや根拠を
柔軟に取り入れることは
とっても重要だと思う
一方
高校野球の指導において
「素晴らしい!」と思う反面
ちょっぴり「違和感」を
覚えたりもする
ロジカルは大切だけれど
システマチックに
全て集約させるって
“何か” を置き忘れてないかな!?
タイパだコスパだ・・・
動画は2倍速で視聴・・・だったり
(一緒にする話しでもないが)
台詞のないシーンや景色に
相手の心中を察したり
想像力を搔き立てるコトを養えたり
話を戻すと・・・
多少の非効率や不条理が醸し出す
痛みやニュアンス
そこで培う心の豊かさや醸成は
今の時代には幻想なのかな・・・
今の子達には迷惑な発想なのかな・・・
大人が引っ張って上げることと
大人の事情が優先されることとが
都合良くミックスされないことを
願うばかりです
今年も夏の予選が始まりました!
頑張れ高校球児!
#328