Mybestpro Members

田村哲也プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

『性善と性悪』

田村哲也

田村哲也

【性善説】


人間の本性は基本的に善である
「ヒトは生まれながらにして善であり
 時には悪に染まる場合もあるが
 絶え間ない努力により
 善でいることが出来る」
という考え方

【性悪説】

人間の本性は基本的に悪である
「ヒトは一生懸命努力する事により
 善でいられるが
 本質的には悪である」
という考え方

見る視点は真逆だが
言わんとすることは全く同じ!
・・・とも言える

*性善説:「善」⇒努力⇒「善」
*性悪説:「悪」⇒努力⇒「善」

ポイントは「努力」
 ヒトは何かしらの縛りがないと
 流されちゃいますよ!・・・ということ

「努力」=「ルール」

社会のバランスは
性善説がベースな訳だが
誰もが持ち併せている
「邪悪」を制御するには
 それだけでは厳しいモノがある

故に
「性悪説」的な発想や考えを
 取り入れなければならない

性悪説:悪  ⇒『ルール(努力)』⇒  善

昨今のニュースでも
*預かった高級腕時計を
 貸し出さずに売却・・・指名手配
*中古車販売・修理大手の
 保険金水増し樹木伐採・・・経営交代

あったはずの
 スタート時の「善」は
いつしか
 損か得かに姿を変えて
 性悪(しょうわる)へと変貌

詐欺まがいの着地は
当初のビジネスモデル(性善説)と
 かけ離れてしまったことは
 言うまでもない

ニーズとウォンツ

そこまでの大事件ではないが
「低リスクの商品を依頼したのに
 高リスクの商品を購入させられた」
・・・的な話も金融(運用)系で散見する

厄介なのは「十分な説明」があったか否か!?

販売側はコンプラだエビデンスだと
 結構な縛り(努力=ルール)の中
 多面的に説明しているのは間違いない

つまり「十分な説明」済み

ただそれが
お客様の欲するニーズを満たさず
 資産運用に関する
 具体的な提案(ウォンツ)でしかなかったと
 結果的に言われてしまうことも
 かなりの確率で推測される
 ・・・というか
 ちょっぴりズルい “後出しじゃんけん”
 (・・・も否めない)


コミュニケーション不足は
もちろんのことだが
 お客様はいつだって
 都合よく「素人」に戻れるという
 カードを持っていることも
 忘れてはいけない

「善」で始まった
 性善説的なプロセスは
 些細な不満や損を巻き込んで
 最後は『性悪』へとこれまた進化!

「善」⇒ 努力・ルール・解釈 ⇒「最悪」
 この流れをクレームと呼ぶ!

表裏一体

ルールや主張を
都合よく前面に押し出せば
「善」を『悪』に見せることは
 容易いと言うこと

すました顔で
 それをやってのける偽“善”者
 結構身近に居ますよ!

・「善」と「悪」
・「損」と「得」
・「嘘」と「誠」
・「白」と「黒」

これらは真逆に映るけれど
 時にはコインの表と裏のように
 「一対」の関係性・・・

落としどころを決めて
 それに必要な理屈さえ揃えば
 オセロのように
 簡単にひっくり返せることを
 肝に銘じておきたい・・・


「あなたは『悪』ですから
  またきっとやりますよ!」

まぁそもそも
「善」だの「悪」だの
 言ってる時点で
 終わってますよね・・・w

#313

リンクをコピーしました

Mybestpro Members

田村哲也
専門家

田村哲也(経営コンサルタント)

office TAMURA (オフィス タムラ)

小規模事業所経営者さんが、なぜ「儲ける」という課題をクリアできないのか?経営者さんを取り巻く2つの障壁をクリア‼❶忙しいの解消→「第二領域」の確保❷成果を上げるため→「苦手領域」のサポート

田村哲也プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

プロのおすすめするコラム

コラム一覧に戻る

プロのインタビューを読む

小規模事業所経営者の頼れる経営アドバイザー

田村哲也プロへの仕事の相談・依頼

仕事の相談・依頼