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田村哲也プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

『プロの定義』

田村哲也

田村哲也

帝国ホテルのBarの話をしましょう

問題です?
帝国ホテルの
『オールドインペリアルバー』の
 バーテンダーさんは
 注文があると一杯目のグラス
 お客様が最も手に取りやすい
 右斜め前に置くのだそうです

では
 おかわりの二杯目のグラス
 何処に置くのでしょうか?

答えは
お客様がご自身で移動された
 一杯目のグラスの位置!!


誰でもそうですが
 飲み物って
 自分にとって
 最も飲みやすい場所に置くモノ

一杯目のグラスを
 何処に置いてらしたかを
 さりげなく
 そしてつぶさに観察(しておく)

二杯目のグラスを
「当たり前のように」
 その位置にそっと置くのだそうです

顧客側は
その配慮に気付くことのないまま
「なぜか居心地の良いお店(空間)」
 と心に染み入り再訪へと化す

この洞察力と配慮・・・
プロって
 押しつけるモノでも
 見せびらかすモノでもない
 典型的な事例ですよね

薄っぺら・・

しかしながらこういった所作を
 テクニックと勘違いして・・・

 その手前にある
 様々な道理や基本を
 端折ってしまう人(が居る)

 ただただそれは・・
 陳腐でキザで
 見え透いたモノにしか
 映らないことを
 本人は(永遠に)気付かない

そしてそんな人に限って
「○○のプロ」というフレーズ
 平気で使ったりもする

もしくは
謙虚なふりをして
「あたかも私は出来るでしょ」
 ・・・的なコトを
 露骨にひけらかしたり
 アピールしたり・・・

居ませんか?・・・知り合いに
居ませんか?・・・職場に

それが生業ですから

そもそも
「自称プロ」が多すぎますよね?

たしかに
 その人と私とでは
 そのことの知見や
 経験値の差はあったとしても
 果たしてそれが
「プロ」の域なのだろうか?

一つ言えるのは
 自負したり誇りに思うことと
 自らがそれを
 安易に口にすることの区別だけは
 持ち合わせて居なければ
 ならないということ

何故ならそれは
 相手が察することであり
 認めることだったはず

もしも
口にする場面があるとするなら
「生業(なりわい)としてるので」
 ・・程度がちょうどいい

固いウンコ

みなさんは
「プロの定義」を問われたら
 なんて答えますか?

ググれば・・・

「プロとは
 自分の人的資産となる
 知識・経験・技・スキル・ノウハウを
 個人や企業・組織・チームに提供し
 ハイレベルな仕事を通じて
 高額な報酬を得ている
 達人の領域に達した熟達者」

そこまでの人は
 なかなか居ないし
 ますます口に出来ませんよね

そう考えると
「プロの野球選手です」と
 口にしていいのは
 大谷翔平選手だけ!?

そして当の本人は
「プロの野球選手です」
 と決して言わないだろうな・・・
 何故ならそれが
『プロの本質』だから


さて
 わたしにとって
 一番しっくりくる「プロ」の定義とは・・・

『プロってものは
 浣腸されても
 固いウンコを出さなきゃならない!!』

活字にすると
 ナンセンスで品位を問われますが
 社会人初期の頃から
 肚落ちしていたフレーズ(なのです)

 そう・・・
 いついかなる時も
 最低限の期待をクリアするのが
 少なくとも報酬を得る線引き
 ・・・と理解(して生きてきた)


今日のコラムを
無理やりまとめると・・・

「二杯目のグラスを
  何処に置くのか・・」
 という意識の大切さ
 上には上が居ることへの
 素直さと謙虚さ

仕事に対する矜持に
 プロっぽく見せることが
 もしも見え隠れしているのなら・・
 ましてや安易に口にしてるのなら・・
 
 それらを瞬時に恥じて捨て去りたい!!

そんな価値観を忘れずに
そして自問自答し続けたいと
 メチャメチャ感じる
 今日この頃・・です

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田村哲也
専門家

田村哲也(経営コンサルタント)

office TAMURA (オフィス タムラ)

小規模事業所経営者さんが、なぜ「儲ける」という課題をクリアできないのか?経営者さんを取り巻く2つの障壁をクリア‼❶忙しいの解消→「第二領域」の確保❷成果を上げるため→「苦手領域」のサポート

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